進撃の巨人
□最悪な人生
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「ねぇ、どうして私に正体を明かしたの?」
その夜私は自分が鎧の巨人だと言ったライナーに疑問を投げかけていた
「わからん…ただ、知っていて欲しかっただけかもしれん」
「何それ…」
ライナーが鎧の巨人でベル君が超大型巨人だと言われ私のキャパは既にオーバーヒートしているのに更に訳のわからないことを言われる
「あーーー、…もう知らない、何も考えない…!」
考えることを放棄した私は机に突っ伏しライナーがそばにいる気配だけに集中する
「…マテリア、俺はお前がす「とーーっぷ」」
ライナーが何かを言いかけるのを止める
「言ったでしょ、何も考えないって…」
ライナーの不満そう眉間にシワのよった顔を横目でみて鼻で笑う
「それに…さっきの話が本当ならいつか、あなたを殺さなくちゃいけなくなる」
そんなの辛すぎるから
今はstop、だよ。
「じゃあ、一つだけ約束してくれないか?」
「やだ」
私は拒否するもそんなのはお構いなしでライナーは続けた。
ライナーが提示してきた約束は
ほかのやつには黙っててくれ、でも
許してくれ、でも
見逃してくれ、でもなかった
「俺を殺してくれ」
もちろん今じゃない、俺がここを出ると、覚悟をきめる事が出来た時。
だ、そうだ
悪くない、私はそう思った
「良いよ、あなたは私が殺してあげる…」
そう言って立ち上がり、ライナーの唇に触れるだけのキスを残してその場を立ち去る
涙が…止まらない
クソみたいな最悪の人生だなぁと自身に毒づき今日も眠りにつく。
明日も変わらず最悪である事を願いながらゆっくりと意識を手放した