進撃の巨人

□ぬくもり
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その日僕は酷く怖い夢をみた

僕が殺した人達が血の涙を流しながら僕を許さない、恨んでやる、呪ってやる。と僕に囁きかける夢だった

「怖い…」

無意識のうちに夢から覚めていた僕はそう呟いていた

「…ん…ベルト…ルト?」

隣でもぞもぞと動く人影に名前を呼ばれ、僕は我に帰る

「あっ…ご、ごめんね、マテリア…起こしちゃったね…」

マテリアは僕の恋人で、僕が最近眠れてないと話すとじゃあ、一緒に寝てあげる、って言ってくれて、それから同じ布団で寝始めたんだ

初めは緊張して眠るとかそんな次元じゃ無かったんだけどマテリアの規則的な心音がとても心が落ち着くせいか、今ではぐっすり眠れるようになっていた

「うんん、大丈夫だよ…」

マテリアは目を擦りながら起き上がると僕を抱きしめた

「!?」

「ぎゅーーー、だよ…怖くない、怖くないから…」

そう言うと少し顔を離し

ね?

と首をかしげる

「うん…怖くない…マテリアがいてくれるから、怖くない…」

僕は離れてしまった彼女の体を抱きしめそのまま横になった


僕はこの人がとても好きだ、可愛くて、優しくてとても暖かい…


いっそこのままここに居ようか、なんて少し考えてしまったのはライナーには内緒にしておこう

僕はそう思いながらもう一度眠りについた
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