ハチミツどろっぷす

□15.不良少女と正体
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「…あ!そこの3人!ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ!」


「あーらごめんなさいね、お兄さん?」


咲が振り向き、そしてニコッと笑った


「え、あ、あぁ…って、君うちの学校の生徒じゃ…」


『あの』


少し戸惑う運営係の人間に凛はそっと小声で囁いた


























『代打で来ました』




































「え〜次のチームは…諸事情で出れなくなってしまったようなのですが、なんと急遽出し物ステージに代打で出るという3人組がいたということですのでお願いしたいと思いまぁす!!チーム名は……DropSです!」


司会の人間の言葉に会場が少しどよめく


「え、代打?つか…DropSってまんまじゃねーかよ。なぁ高尾」


「……」


「高尾?」


何も反応のない高尾の顔を不思議そうにのぞく宮地


「凛達がいないのだよ」


「……ははは…まさか…いいのかよ、凛ちゃん…!」





だってここには…宮地さんが…!!






















































「さて、もう後戻りはできないわけだけど?」


「本当に、いいの?凛」


咲と蘭は心配そうに見つめる
そんな2人の心配を吹き飛ばすかのように…凛は満面の笑みで答えた


『大丈夫。もう覚悟は決めたよ』


「…凛」


『さあ!とりあえずここを乗り切ろう?ヘッドマイクはあったけど…肝心の音源がない。あの子達から音源もらっておけばよかった…』


「アカペラでいく?」


『しかないかな…』


舞台裏で、3人が頭を抱えていると


また再び聞こえてきた、係の人間の声


「ちょ!だからここは関係者以外…」


「どけよガキンチョが!関係者以外立ち入り禁止だぁ?俺はあいつらのマネージャーだっての!!」


「『彰!!??』」「アキちゃん!!??」


「…たっく!音源がほしいんだろ?これ使えよ」


彰が近くにいた係の人間にCDを渡した


『ありがと!…でもなんでここに…』


「んなこと後でいくらでも話してやるから!……いいか、お前ら。やるからには全力だ。お前らの本気を見せつけてやれ、責任は俺が全てとる」


彰の言葉に、3人は頷いた















『さぁ……始めようか!!』











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