ハチミツどろっぷす

□12.不良少女とファン
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『………てな事がありまして…』


「「「よし、今から潰しに行くぞ」」」


『言うと思ったけど待って』


その日の夜


撮影が終わった後に凛は咲と蘭、そして彰に学校での出来事を話した


「何考えてんのよあのブリっ子集団。なんでよりによって凛のいる所に入ってくるのよ!」


「アイドルである事を隠さずにオープンスタイルな所を見ると、やっぱり凛に対して喧嘩を売ってるようにしか見えない」


『…まぁそうだよねぇ』


彰によると由香里の家は秀徳高校から車で1時間はかかる場所にあるとか。わざわざそこまでしてくる理由は…1つしかない


「いきなり大将戦、か」


『……………』


「おそらく向こうは凛が周りにバラしていないことを餌に何か仕掛けてくるはずだ…油断すんじゃねーぞ」


『……わかってる』















いつからか


他のアイドル達と競うようになっていた














でも、違う



私は……ファンのみんなにこのパフォーマンスを届けたいだけなのに














『……やっぱこの世界は甘くない、か』
















































「……由香里ー?どしたの?ニヤニヤしちゃって」


「なになに?早速面白い事でもあったのー?噂の高校で!」


場所は変わり、雑誌の取材を受けていたSiriusの加奈恵と彩也子がスマホを見つめながらニヤニヤ笑う由香里に声をかけた


「まぁね……とっても面白いものを見つけたわ」


「へぇ!!」


「早速Drop'Sのリーダー様の弱点を見つけたとか?」


「……そうねぇ」


由香里のスマホの画面に写る人物、それは……


「確かに……弱点、かも」












蜂蜜色の髪………宮地の写真を見つめながらクスッと笑う由香里であった








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