ハチミツどろっぷす

□6.不良少女とLIVE
2ページ/4ページ



『みんなー!今日は来てくれてありがとー!』


「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」


「いやーすごいね本当に!2階席までビッシリよ?」


「今日は最後まで楽しんで行ってくださいね」


『じゃーまずはファン投票で人気が高かった上位3曲を一気に歌うよ!みんなついてきてね!』






















……そして


時間はあっという間に過ぎていき…


「「「「アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!」」」」


ファンの皆がアンコールと叫んでいたその舞台裏で、凛は少し焦っていた


「凛!そろそろ出るわよ…ってどうしたの?」


『彰の奴……いや確かに特等席だけどさ…まさかあんな目の前だとは思わなかった』


「目の前?え!!まさか、その噂のバスケ部の人達がいるの!?」


『……あの一番前の真ん中。最初は全く気が付かなかったんだけどね…ソロの時に聞き覚えのある声が聞こえてきてさ…』


「あぁ!あのめちゃくちゃデカイ声で『リンちゃぁぁんんんん!!!』って叫んでた人ね!へぇーあの人なんだぁー」


咲がチラッとステージ袖から客の方を見る


「ま、私らのリーダーを助けてもらったお礼を私からもしなきゃね。あの黒髪の人、私のファンなんでしょ?」


『え、うん。そうだよ?』


「OKOK!よし、行くか!蘭、準備はいい!?」


「もちろん」


「凛もサービスしてやんなよ?」


『え、ええええ!?』


ーーーDropSの皆さんがステージに戻りまーす。照明がつくまでーー3…2…1……















『みんなぁー!アンコールありがとー!!』


「よーし!最後はみんな大好きあの曲でしめるよ!」


「そして幸運の飴玉ターイムもありますよ」


音楽と共にまた現れたDropS。手にはカゴを持っていた


『じゃー聞いてください!あわ玉シュワシュワ!』


音楽が流れ、それに合わせて3人が歌いだす。そして…


「うぉぉぉ飴玉くれぇぇぇ!!」


「幸運の飴玉俺に下さいいいいい!!!!」


幸運の飴玉タイム


LIVE恒例、最後に歌いながらDropSのメンバーがファンに向けて飴玉を投げるというパフォーマンスがあるのだ


『ーーシュッワシュワシュワ♪あわ玉ハジける♪』


凛は歌いながら宮地の方をチラッと見た


そしてゆっくりと宮地の方へ近づいた


「うぉ……!?!?こっち来る!?リンちゃんがこっち来る!?」


「みみみみ宮地さん落ち着いて下さいってマジでこっち来てる!マジでリンちゃんこっち来てる!!」


宮地の目の前に行くと凛はしゃがみ、そっと飴を渡した


『…………いつもありがとう』


「え……え、えええ!?!?リンちゃん!?!?」


凛はニコッと笑うとまた何事もなかったかのように歌い、ファンに飴を投げるのだった…


そして、その飴を貰った当の本人は…


「…………夢か?これは夢なのか?」


……放心状態に陥っていました


「…宮地さん!?しっかり!?え、てかすげぇー羨ましいんだけど!!俺も欲しいわ!!」


「へぇー欲しいの?」


「もちろん欲しいに決まってぇぇええええええええ!?!?」


「あはははっ!」


いつの間にか高尾の前で笑っていたのは咲だった


「ササササクちゃぁぁ……」


「欲しいのなら、はい!あ・げ・る♪」


高尾に飴を渡しウィンクをする咲







宮地、高尾


戦闘不能













『今日は本当にみんなありがと!これからもDropSを宜しくね!!』





こうして無事にLIVEは終了したのだった



次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ