ハチミツどろっぷす

□1.秀徳高校の不良少女
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秀徳高校1年


如月凛


周りも本人も認める不良少女


しかし秀徳高校は校則に厳しい学校。彼女の態度や行動は普通教師から厳重注意を受ける所なのだが…


「如月、今日はなんだか化粧濃くないか…?」


『そっすか?』


こんな調子である


なんでも教師も彼女に注意して暴れられたら抑えることができない、だから放置している


生徒の間ではそんな噂が飛び交っているほどであった













『……終わったーダルかったー』


不良少女と言っても授業にはキチンと出ている


『さて…と』


それぞれが部活などで教室を出て行くなか、凛は一人で帰る支度をしていた


当然、友達もいない


…………ここには、いない


『今16時30か…このまま行けば間に合うな』


少し小走りで教室を出た凛はそのまま学校を後にしようとした…その時


「……んん!?あわわわわ!」


『……へ!?!?』


曲がり角の所で男子生徒と衝突。顔を思いっきり男子生徒の胸にぶつけた凛は顔を手で多いながら小さくなった


「イテテ…わりぃ!!大丈夫か!?」


『……う…痛……』


ゆっくり顔をあげると見たことない男の顔。黒髪でつり目の彼は心配そうに凛を見つめていた


「大丈夫か?どこか怪我してねぇ?」


『うん、だいじ………』


一瞬笑顔になったがすぐに顔を引き締める


あ、ダメだ


『…………ッテェな…気をつけろよ』


仏頂面のまま立ち上がりその場を後にする


「……………へ?」


黒髪の彼はポカン…とした表情のまま立ち尽くしていた


「あらーー…あれ、如月凛だわ」





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