橙色の彼女

□第29話 「必ず、青峰君に勝ちます」
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「は…速え!!」


「戻れ戻れ!!」


ーーードゴッ!!


ーー黄瀬叩き込んだァ!!早くも今大会最初のダンク炸裂ー!!


『よっしゃ!』


黄瀬のダンクが決まった瞬間ガッツポーズをする栞


「橙川、今回の対戦相手の対策はどうだ」


『バッチリですよ、監督』


口にアメをくえながらパソコンに触る


『ここまでは計算通りです』


試合は順調に終わり、楽々と海常の勝ち。トーナメントの駒を進めたのだった


「帰ったら次の対戦相手のビデオを見直さなきゃな」


『そうですね…でも、その前に…』


チラッとトーナメント表を見る


そう、この後







初日の最注目カードの試合が始まろうとしていた









『お疲れ様です、皆さん!』


ひとりひとりにタオルとスポーツドリンクを渡していく


「ありがとな、栞」


『いえ、お疲れ様です。キャプテン』


「ねぇねぇ栞ちゃん見てた?俺の勇姿!見てた?」


『はい、バッチリ見てましたよ森山先輩』


「先輩、そーいうのは後にして欲しいっす。早く戻らなきゃ試合始まっちゃいます!」


『………』


試合が始まる















『テッちゃん…大ちゃん……………』




そして、






『……………大輝』







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