橙色の彼女
□第29話 「必ず、青峰君に勝ちます」
1ページ/3ページ
「は…速え!!」
「戻れ戻れ!!」
ーーードゴッ!!
ーー黄瀬叩き込んだァ!!早くも今大会最初のダンク炸裂ー!!
『よっしゃ!』
黄瀬のダンクが決まった瞬間ガッツポーズをする栞
「橙川、今回の対戦相手の対策はどうだ」
『バッチリですよ、監督』
口にアメをくえながらパソコンに触る
『ここまでは計算通りです』
試合は順調に終わり、楽々と海常の勝ち。トーナメントの駒を進めたのだった
「帰ったら次の対戦相手のビデオを見直さなきゃな」
『そうですね…でも、その前に…』
チラッとトーナメント表を見る
そう、この後
初日の最注目カードの試合が始まろうとしていた
『お疲れ様です、皆さん!』
ひとりひとりにタオルとスポーツドリンクを渡していく
「ありがとな、栞」
『いえ、お疲れ様です。キャプテン』
「ねぇねぇ栞ちゃん見てた?俺の勇姿!見てた?」
『はい、バッチリ見てましたよ森山先輩』
「先輩、そーいうのは後にして欲しいっす。早く戻らなきゃ試合始まっちゃいます!」
『………』
試合が始まる
『テッちゃん…大ちゃん……………』
そして、
『……………大輝』
・