橙色の彼女
□第17話 「俺、お前のそのオレンジの髪好きだわ」
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『青峰君が………好き?』
「そうよ。だから彼にこれ以上近づかないで。」
『…………わかった。』
私はそのまま彼女達に背を向け走ってその場を後にした
動揺してる
別に青峰君が好きな女の子なんて沢山いる
バスケは上手いし優しいし……
でも
でも
『ううぅ…………ひっく…』
涙が溢れてくる
何故?わからない…
でも一つ言える事は
私は青峰君に迷惑をかける存在なのかもしれない
………青峰君と結ばれちゃいけない運命なのかもしれない、と
「なぁ、お前最近変じゃね?さつきもだがよ。何かあったのか?」
『え……』
どうしよう……
言えないよ…
今の状況も、私の気持ちも
『なんでもないけど…?』
「そうか、なら良いんだがよ…」
『うん、ありがとうね。心配してくれて。』
私は満面の笑みを青峰君に向けた
「お、おぅ……///////あ!髪ゴム緩くなってるぜ?」
『本当だ!ありがとう!』
私は急いでまた髪を一つに縛った
「俺、お前のそのオレンジの髪好きだわ。」
『…へ!?//////』
「あぁぁぁぁいや!その、深い意味では無くてだな……//////」
『フフフ……』
やっぱりダメだ。言っちゃダメ
これはさつきと私の秘密
青峰君が関わっちゃだめだよ…
絶対に、絶対に
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