橙色の彼女
□第6話 『ちょっとバカ言わないでよ。行くに決まってるじゃない』
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今日は涼ちゃんとショッピング。
もちろんお互い変装バッチリです。
バレたら買い物出来なくなっちゃうもん。
『涼ちゃん!あそこのカフェで一休みしない?』
「良いっすねーちょうど喉乾いてたんすよ!」
カフェで一休みする事に。
涼ちゃんと仕事の話で盛り上がっていると
「栞さんと黄瀬君ですか?」
ば、バレた…って、ん?
この声…
声のする方へ顔を向けるとそこには
『テッちゃん!』
「黒子っち!」
テッちゃんをはじめとする誠凛の皆様がいました。
『今日はどうしたの?』
「今度合宿に行くので必要な物を先輩方と買いに来ていたんです。」
『なるほど…』
「栞さんは黄瀬君と買い物ですか?」
『お!さすがテッちゃん!当たりぃー!』
今、外のバスケットコートにいる。涼ちゃんや大ちゃんや誠凛の先輩方はバスケをして盛り上がっていた。
『テッちゃんは混ざらなくて良いの?みんなとバスケして来なよ!』
「そう…ですね。じゃ行ってきます!」
そう言うと黒子はバスケをしに走って行った。
同時にリコが栞の隣に座った。
「こんにちは。一応初めましてかな。監督をやってる相田リコです。」
『どうも、海常高校バスケ部マネージャーの橙川栞です。』
「明後日インターハイでしょ?私達の分まで頑張ってよー?」
『もちろんです!』
「あの…さ。私聞こえちゃってたんだけど…青峰君が元彼だって話…インターハイできっと試合あたるじゃない?」
『今は何にもないですよ?あいつとは…』
栞は遠くを見つめた。
『私逃げてばかりだったんです。でもそろそろ自分の気持ちに区切りを入れなきゃなって。』
そっか…とリコは笑う。
しかしリコは思った。
中学時代、何があったのかは知らない。
今青峰君とは何も無いと言ってたけど…
『そろそろ自分の気持ちに区切りを入れなきゃなって。』
それって、
本当はまだ
青峰君の事が好きって事じゃないかしら…?
誠凛の人達と別れた。
日向さんや伊月さん達がとは仲良くなれたし、リコさんとはメアドを交換した。
リコさんに
「何でも相談のるからね!」
って言われたけど…
あれは一体…?
「いよいよ…明後日っすね…」
『うん…そうね。』
私達の夏が始まる