橙色の彼女

□第4話 『んで、私の元彼』
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「あいかわらずっすねー緑間っち。」

「コート全体で打てるなんてキセキの世代はどうなってやがんだ…」

『笠松先輩ー涼ちゃん!飲み物買って来ました!』

「おう、サンキュー。んで?そのパソコンとかは偵察グッズなわけ?」

『はい!インターハイであたるかもしれないので、データを取ろうと…』

「誠凛に借りを返さなきゃな。」

「はいっす!」

『今皆さんに合った練習メニューを作っているので!任せてください!』

「いや、お前頑張りすぎ…」

「良いんすよ、笠松先輩。これは栞の得意分野なんすよ。」

「え?」

「栞は見ただけで相手の体の情報がわかっちゃうんす。だからその人に合ったメニューを作るなんて朝飯前なんすよ。」

「マジか…!?」

さすがキセキの世代のマネージャーは違うな…

栞はカタカタパソコンをたたいていた。

誠凛高校。

キャプテンは日向さん。外からの3ポイントが得意。

PGに伊月さん。イーグルアイを持ってる。

情報をどんどんタイピングしていく。が、途中で手が止まった。

火神大我。

『アメリカ仕込みの発展途上…』

見ただけでわかる。

火神大我はキセキの世代と同種だと。

そして…

ー試合終了!…

結果は誠凛の勝利に終わった。

「お腹空いたっすねー。」

「んじゃ、もんじゃでも食いに行くか?」

『良いですね!行きますっ!』













偶然か、必然か

「すみませーん。15人って…あれ…?」

もんじゃのお店で誠凛の皆様と合流。

「おっちゃーん!2人…ってあれっ!?」

「なっ…!?」

「どうも、緑間君。」

秀徳のお2人様と合流…

そして席の入れ替えがゴチャゴチャあり、結局…

「…」

「あの、お腹空いたのでとりあえず何か食べませんか?」

黒子、火神、黄瀬、緑間、そして栞の5人で座っていた。

『えぇっと…初めまして…じゃないけど…』

「あぁ…火神大我だ。」

『橙川栞です。宜しく。』

『真ちゃん居るのにここでこんな事言うのちょっとアレだけど…次は決勝トーナメントだね。頑張ってね!』

「おう。」

「ありがとうございます。頑張ります。」

「だが、次はかなり手強いのだよ。」

「青峰っち…すね…」

チラッと黄瀬は栞の顔を見る。

「キセキの世代か!?」

「お前と同種のプレイヤーなのだよ。」

「…まぁ黒子っちが影で今火神っちを光だとすると青峰っちは元光って事っすねー。」

『んで、私の元彼。』




空気が一瞬凍った。

「マ、マジかよ!付き合ってたのか!?」

『元だよ元。今は何ともないしむしろ…』

「栞ーっもんじゃいらないっすか?」

黄瀬によって話が遮られてしまったが、緑間と黒子は内心安心していた。

「なぁ黒子。栞と青峰って昔「火神君。」」

「人にはそれ以上知らなくてもいい事もあります。」

「…わかったよ。」

「それと…栞さんを狙うには敵が沢山いるので頑張って下さいね?」

「は、はぁ!?/////」
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