カラフルDay'S
□38.「虹村さん、貴方この男の事知っていますよね?」
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『………あの…』
「……………あはははっ!」
『!?』
「そんな困った顔するな。傷つくだろ?」
『……………』
あははっ!と笑っている征十郎
でも私は笑えなかった
………何か…何か大事な事を言わなきゃいけない気がする…
『征十郎……あのね、私』
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!!!
『!?!?』
「うるさい。誰だドアを叩いて…」
「茜ー!!無事か!?」
「茜っちぃぃぃお願いだから返事してぇぇぇぇ」
「くそっ……赤司の奴…ついに強行突破に入ったか」
「茜さん……待ってて下さい。今そこから助けますから」ウィィィィィィィィィィィィィィィィン
「黒ちんストップストップ!!まさかそれで穴をあける気?そんな事したら赤ちんに殺される!落ち着いて!」
「……アイツら」
『え、何?誰が来たの、征十郎』
「どうやらアイツらが仲間に入れて欲しくて遊びに来たみたいだ」
『アイツ…ら?』
首を傾げる私に征十郎はニコッと微笑むと、部屋に飾られていた模擬刀を持って玄関へ向かって行った
『模擬…刀………え、不審者?』
てか、アイツら…って
まさか……アイツら?
「「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」」
という悲鳴の5分後
「茜、お客さんだよ」
『あぁ…うん………』
真っ赤に染まった2人とまるでおっかないものを見たかのように真っ青な顔をした2人と……いつも通りマイペースな男が
『待って待って。どうして大輝と涼太は真っ赤なの?』
「そりゃ俺の家のドアを叩きまくるから俺に叩かれて当然だろ?」
『そうですね!!!!』
真太郎とテツ君の身に何が起きたかは聞かなかった
なんかどうせ黒魔術の類を使ったのだろう←雑
『で?なんでみんな急に征十郎の家に?何か用事があったの?』
「それは赤司っちに茜っちが食われて……」
「…………」ニッコリスマイル征十郎☆
「いやぁぁぁ俺たちも一緒に遊びたいなぁって!ね!青峰っち!!」
「ああああぁ!もももももちろん!!!」
『そうなの……?んじゃーこれからみんなで遊びに行く?』
征十郎とまだちょっと色々話をしていたかったけど……くよくよ考えていても仕方ないしね
こういう時は思いっきり遊んだ方がいいよね!!
『いいよね?征十郎!』
「もちろんだ。じゃー俺が車を手配しよう」
『みんな歩いていこーね!』
「……みーっけた」
男は笑う
「最後の色は……紫だ」
空を見上げる
次に雨が降るのはいつかな?
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