カラフルDay'S
□37.「なら……来るか?俺の所に」
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「……こんばんは」
「…あの、どなたですか?」
「ただの通りすがりの者です。貴方の傘があまりにも綺麗な赤色でしたので……」
「……………?」
突然現れた男に首を傾げる女
「あの……すみません、急いでいるので…」
そのまま立ち去ろうとする女に男は「知っていますか?」と尋ねた
「?」
「最近…この辺で通り魔が現れるって。その事でちょっとした良いことを教えてあげます……実はちゃんと現れる日は決まっているんですよ。襲われる人も…ね」
「え……?」
「…現れる日は決まって雨が降っている日。そして襲われる人は女の人……」
「……………っ!?」
「そう今日みたいな日ですよ。このどんよりとした空を見ながら通り魔は言いました。『今日は赤い気分だ』…と」
『はい?通り魔?』
知らないの?と私の隣にいた彩香先生が呆れたようにため息をついた
「この辺で出てるって話よ。最初はただの通り魔だと思ってたんだけどね、最近規則性みたいのあるらしくて」
『規則性?』
「襲われる日とか襲われる人の特徴とかよ!」
そう言って近くにあった新聞を持ってきて私の前で広げた
通り魔事件
なんとなく話は聞いていた…けど
まだ犯人捕まってなかったんだ
「ほら、ここ見て。襲われる日は決まって雨が降っている日。んで、襲われた人の特徴はまず女の人であること!そして…傘の色」
『傘の……色?』
「よくわからないんだけど……ほら、昨日は青い傘の人が3人襲われて…その前は赤い傘の人が4人襲われてるのよ」
『……うーん…偶然じゃない?』
ええー!絶対何か秘密があるはずよ!と大きな声で訴える彩香先生をなだめながら…私は横目でその記事をもう一度見た
昨日は青い傘、その前は赤いの傘。最初に被害が出た時の傘の色は黄色の傘を持った人…か…
『………カラフルだなぁ…アイツらみたい』
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