カラフルDay'S
□36.私の予想してた人はもっとこう…立体的な人なんだけどなっ!!
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「最近草食系男子ってのが増えてるらしいけどさ?意味わからないんですけど!?草食ってなに?男は肉食ガッツリでしょ!!」
「えぇーでも意外とトキメク事もありますよー?私草食系男子アリだと思います♡」
「いやーよぉー男らしくないのなんて。私が1から叩き直してやるわ!」
『あのーー………お2人さん?』
「「どーしたのー??」」
『これは……なんの集まりですか?』
「「乙女3人による女子会♡」」
『………お、おう……』
と、言うことで
私は只今某ファミレスに来ています
理由は…目の前にいる2人に呼ばれたから
「でー?正直茜ちゃんってどんなタイプの男が好みなの?」
『え』
「あーちゃんは昔から恋愛に関しては疎いタイプなんですけど…そうですね、私のデータによると虹村先輩のように頼りになる男の人がいいみたいですね。あーちゃんはお兄ちゃんっ子なんで」
『ちょい待てさつき。それどこ情報だ』
さつきが謎のノートを広げながらニヤッと笑った
『そういう2人はどうなんですか!?』
とりあえず逃げるが勝ちっ!!
「もぉぉ……そうやって話をそらすんだからー!仕方ない、んじゃ…桃井ちゃんの話から聞こうかな!」
「え、私からですかー?」
さつきは少し顔を赤くしながら…あの人の話をし始めた
「その……まぁーもちろん私はテツ君一筋なんですけど…えへへ」
「キタキタァー♡」
『おおー!』
あーなんか恥ずかしそうに話しているさつき可愛い…
「ただ…………その……」
『ん?』
「最近…実は他にもいいなって思う人がいて…」
『ん?……ええええ!!』
ほ、他の人!?!?
さつきがテツ君以外に目移りするなんて……よほどのイケメンなのだろうか……
「今日…実は連れてきていて…2人に是非紹介したくて…」
『なんっ……だと!?』
「ちょ、ちょっと待って桃井ちゃん!急過ぎない!?わ、私化粧崩れてないかしら!?!?」
私とリコさんがアタフタするなか、さつきが照れながらカバンから出したもの…
それは私の予想していた人…いや、物とはだいぶ違ったものだった
『……さつき?』
「その…こ、この人なんだけど!!」
『待ってさつき?これはP◯Pよね?』
「名前は神◯寺レン様って言うんだけどね!!もう本当にかっこよくて!!」
『ダメだ話聞いてねぇ』
待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て!?
私の予想してた人はもっとこう…立体的な人なんだけどなっ!!
おっかしいな!!!
『あの…さつき?説明してくれる?』
「あーごめんね!いきなり紹介されても困っちゃうよね?これはアイドルを目指す男の子達と」
『いやそっちの説明じゃなくて』
ダメだこりゃ。私の知らない間に別の方向に向いてしまったようだ
「一旦落ち着こうか…桃井ちゃん?」
『リコさんの言うとおり。さつき、あんたこれは…ゲームよね?世に言う“乙女ゲーム”というものよね?』
「そう!高校の友達にオススメされてやり始めたらハマっちゃって♡あーちゃんとリコさんもやりません?う◯プリ♡」
『「あ、大丈夫です」』
いやその…別にゲームをやっていること自体はいいのよ?ゲーム楽しいよね?うん、知ってる
あのね、あのね、私が言いたいのは……
「はぁぁぁ…レン様本当素敵♡実は昨日添い寝してあげる、なーんて言われちゃってもぉぉぉ私どうしようかと思っちゃった!!まぁー結局一緒に寝たんだけどね……あっ!べ、別にイヤラシイそーいう事はしてないよ!?レン様はこう見えて紳士だから、私の事を大事にしてくれる人だから♡」
『……………ソッカァ』
現実と画面の向こうとの区別がつかなくなっている事です……
だいたいさ、レン様だかなんだか知らないけど全く今までのタイプとチガクネ!?!?
さっきまで草食系男子アリとか言ってなかった??テツ君こんな色っぽかったっけ???
「リコさんどーですか?声も素敵でしょ?」
「まぁカッコイイけど……この声どこかで聞いたことあるような…」
『さつき!!!』
「ん?なーに?」
『あんたはテツ君一本じゃなかったのか!?』
「テツ君も大好きだよ♡」
『レン様は?』
「レン様も大好き♡」
『あ、はい』
もういいや、さつきがそれで幸せならそれでいいや
『わかったわかった。リコさん、これ以上はもうやめましょう。次に進みましょう』
「そうね」
『って事で次はリコさんです』
「え」
目が点になるリコさん
そしてさっきまでのテンションはどこへ消えたのか、さつきはサッとP◯Pをしまうと今度は先程のノートをバラバラとめくり始めた
「リコさん、データによると……………」
「わわわわわわわわわっ!!!」
顔を真っ赤にしながら手を大きく振るリコさん
『……ふふっ』
リコさんも可愛いなぁ…
アレ?てかリコさんの好きな人って…誰なんだ?
アレ?…そういえば……………
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