カラフルDay'S

□29.虹村さん(先輩)第二号がいるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!??
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『はーい、もしもし?』


「あーちゃんーーーーーーっ!!」


『!?!?』


キィィィィィィィィィィン!!!


『あ…う……はい…』


いきなり大きい声が飛んできた事によって私は一瞬倒れそうになった


『どうしたの…さつき』


「お願い!あーちゃん、助けて!」


『え……?』


さつきの焦りに私も心配になってきていた


……どうしたのかな、さつき


『私で良ければ力になるよ!』


「本当!?ありがとう!」


『で?どーしたの?』


「実は仕事でちょっと今困っていてね……」


『うんうん…』


「今日撮影日だったんだけど…モデルが2人とも風邪引いちゃって…」


『うんうん…』


さつきの仕事はウェディングプランナー


どうやら宣伝の為のポスター制作でのアクシデントみたいだ…


「でも締め切りがもう迫ってて時間がないの!!そこで話し合った結果あーちゃんにモデルを頼もうって事になって!」


『…………うん?』


「ってわけだから今から2時間後に来てくれる?」


『はぁぁぁぁぁぁぁ!?ちょ、待ってさつき!モデルゥ!?』


「お願い!私を助けて、あーちゃん!!」


『……うぅ…』


どうしよう……ここまで頼まれてしまったら断れない…


『わ、わかった…わかったから。じゃー2時間後に行くね?』


「ありがとう!じゃ後でね!」


ガチャ……


『…………はぁ』


なんで私が?もっとスタイルの良い子いるでしょ……ってかさつきがやりなよぉ…


なーんてブツブツ言いながら、私は準備をしたのだった
























「あ!あーちゃんー!!」


言われた場所に到着するとさつきが大きく手を振りながら走ってくるのが見えた


『ちょっと早く来ちゃった』


「全然!むしろ助かるよ!あ、じゃーとりあえずこっちの部屋で待ってて!」


『わかった』


通された部屋に入ると、目に飛び込んできたカラフルな頭達


「茜っちぃぃぃぃ!!」


『え、涼太…てかみんなも!?』


「はい、今日急に桃井さんに呼ばれて…って茜さんもですか?」


『うん…まぁね』


テツ君に涼太、真太郎に大輝、敦に征十郎


おなじみの元帝光中学バスケットボールのメンバー


『みんなもモデルで呼ばれたんだ…』


「しっかし…俺たちは何をすりゃいいんだよ。モデルって言われてもよぉ…」


「ふ…頭が固いな、青峰。それはもちろん花婿のモデルに決まっているだろう。そして、状況的に花嫁は茜」


「「「「「!?!?」」」」」


『あぁ…そういうことか』


……って


私が花嫁ぇ!?


え、もしかして…もしかすると…ウェディングドレス着ちゃう感じ!?


『ヤバイ……急に恥ずかしくなってきた…』


私は恥ずかしさのあまりに顔を赤くしながら俯いた


「これは…また勝負ですか?」


「みたいだな。今度は茜の花婿の座をかけてだ!!」


……ゴクリ


早くもバチバチと火花が散っていたその時、ガチャ…とドアが開いた


「あーちゃんー準備できたからこっちの部屋で着替えてもらえる?」


『さ、さつきっ!!』


「んー?どうしたの?」


『わ、私…私が花嫁って…』


「やだー☆あーちゃんったら当たり前でしょ?」


『なっ……/////』


急に慌て出す私なんぞ御構い無しにさつきは隣の部屋へ連れて行った
















その頃……………


「さて、今回はどうやって決めようか?」


「つーかモデルって言ったら一番経験のある俺がやるのが一番だと思うんすけど!?」


「黙って下さい黄瀬君」


「黙れ黄瀬」


「黙れデルモ」


「ヒドッ!!てか青峰っちデルモってなんすか!?」


「でもさーーーさっちんもさーわざわざ俺達で争わせる為に呼んだのかなー?」


新しいポテトチップを出しながら紫原はうーん…と唸っていた


「当たり前だろ、紫原。俺達が争うとわかっていたからわざわざ平等にこんな場所に呼び出したのだろう」


「よし、んじゃーこういうのはどうっすか!!この勝負勝った人が茜っちとそのまま本当にゴールインということで!」


「黄瀬君にしてはいい考えです」


「そうと決まれば人知を尽くすまでなのだよ」


「あぁ?お前ら何言ってんだよ。俺に勝てるのは俺だk」


「争っても無駄だぞ♡」


……………………沈黙


「やっほーみんな!」


「さ、さつきぃ!?いつの間に…つーかどういう事だ!?」


青峰を含めたみんなが動揺するなか、桃井は満面の笑みで


「だってーーーー…………
















花婿役の人はもう別の人で決まっているからね☆」














「「「「「「………え?」」」」」」




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