カラフルDay'S
□27.『物語いきなり始まっていきなり急展開すぎません?』
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『子ども達に…ですか?』
「そうなの!なんとかならないかしら?茜先生!」
『いや…自分は大丈夫ですけど…』
私は少し困っていた
と、言うのも…園長先生が子ども達の為に何か劇をやって欲しいと
「お願い!茜先生!」
『は…はぁ…』
必死にお願いをされている状況です
『いいですけど…他に誰先生がやってくれるんですか?』
「それが…テツ先生以外みんな無理だって言うのよー」
『え!?』
2人で劇?え、無理無理。無理に決まっとろうが
「そこで……助っ人を呼んでおいたからその人達となんとかやってくれないかしら?」
『助っ人……?』
「演劇か……俺の得意分野だな」
「俺高校の文化祭以来っすよーこういうの!」
「子ども達に喜んでもらえるよう人事を尽くそう」
「演劇を俺達がやんのー?見るんじゃなくてー?えーー……」
「あー?演劇ー?めんどくせー」
「だったら来なきゃ良いじゃないですか。なんで来たんですか?なんで毎回邪魔してくるんですか?」
『…………』
す……助っ人って…………
お前らかっっっっ!!??
そしてこちらには………チラリ
「良いわねーこういう企画!私好きよ♡」
「腹減った……」
「ねぇねぇ!どんなことするの!?俺、桃太郎ならわかるよ!!」
「…チッ……クソめんどくせぇ…演劇だ?勝手にやってろってんだよ…」
『…………』
そして何故か無将保育園の先生方まで…
なんなんだよ…このメンツ
何かが起こる危険な臭いが凄いするんですけどぉぉぉぉぉぉ!?!?
『え…えっと……とりあえず顔合わせしたので…というか知り合いしかいないんですけど…まぁとにかくまず何をやるか決めませんか?』
「はいはーい!桃太郎!」
「ねぇねぇ赤ちん、毎回思うんだけどお爺さんとお婆さんが桃切る時中にいた桃太郎も切れてると思うんだよねー」
「赤ずきんとかどーすか!?」
「ねぇねぇ赤ちん、毎回思うんだけど猟師さんがお腹を切る時中にいた赤ずきんちゃんも切れてると思うんだよねー」
「そこはやはり…日本昔話の竹取物語なんかが良いと思うのだよ」
「ねぇねぇ赤ちん、毎回思うんだけどお爺さんが竹を切る時中にいたかぐや姫も切れt「紫原、ストップ。お願いだからストップして」…はーい」
『…………』
さすがに耐えられなくなった征十郎
まぁね、敦の気持ちもわかるけどさ。それ言っていったらキリないからね?うん
「まったくーみんなわかってないわねぇ!!」
突然、レオ姐さんが呆れるようにため息を吐きながら言った
「何かあるのか、実渕」
「ありまくりよー!みんなわかってないわ!」
バンッと机を叩き勢い良く立ち上がりレオ姐さん。そして私の方を指差しながら
「いい?今回のこのメンツを見ればわかるように可愛い可愛い女子はこの可愛い可愛い茜しかいないのよ!?つまーり!」
ゴクッ…と息を飲む男達
「今回の演劇のテーマは恋愛!王子様とお姫様が結ばれる系のお話にするべきに決まってるじゃない!!」
「「「「「「…かっっ………………………!?」」」」」」
『え?え?』
お兄ちゃん
嫌な予感しかしません
助けて下さい……
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