カラフルDay'S

□リクエスト2.『わ、私は…デートとか…よくわかんないし……その…』
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ifのまたif物語

〜もしも皆の職業が入れ替わったら?〜





「茜せんせー!」


『ん?どうしたの、拓也君』


私、虹村茜はここ帝都病院で看護師を勤めている


「俺、さっき痛い注射ガマンしたぞ!エライでしょ?!」


『ほんとー?泣かなかった?』


「男が注射なんかにビビって泣くわけないだろ!」


「嘘をつくのは感心しないな」


「ゲッ…!赤司せんせ……」


診察室の中から出てきたのは白い白衣をまとった征十郎。その姿を見た拓也君はサッと私の後ろに隠れてしまった


「注射嫌だーってビービー泣いて「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


『…え?』


「ち、違うからな!茜せんせー!」


チラッと征十郎を見ると拓也君の姿を見て小さく笑っていた


『うん、わかってる!拓也君は強いもんね?』


「うん!お、俺………茜せんせーを守れるくらいもっと強くなるから…そしたらお嫁にしてやるから!だから待っててな!!」


『へっ!?』


ちょっと驚いた私であったが


『うん!待ってるね!』


そう言い優しく頭を撫でてあげる。すると拓也君は絶対だからな!と言って奥で待っているお母さんの元へ走って行ってしまった


『ふふっ…子どもって本当に可愛いよね』


「まぁね…(言っていた事は軽視出来ない内容だったが…)でも……茜も十分可愛いよ」


『へっ?や、やだー何言ってんの征十郎。熱でもあるんじゃない?』


「赤司先生!虹村先生!こちらの患者さんをお願いします!」


『あ、はい!了解しました!』


「……あぁ…」


赤司は本当なんだがな…と思いながら茜と診察室に再び入って行くのであった


















『お疲れ様でーす、先にあがります!』


「茜」


『あ、征十郎!』


「茜も今日は早く終わったんだ。なら一緒に帰ろう」


『うん、いいよ』


久々に家に帰れそう!あ、でもせっかくだから……


『ねぇ、征十郎。この後予定ある?』


「いや、無いが…?」


『なら保育園に一緒に行かない?久しぶりにさっ!』


「保育園…まぁ良いだろう。じゃー行こうか」


子どもが大好きである私は時間があればよく帝都保育園に顔を出していた
まぁ好きだから、というのもあるが…


『久しぶりにあいつらにも会えるかな!』


「……あのウルサイ奴らか…」


知り合いがそこで働いている、という事もあったりする


『あ、お土産どーしよ!?』


「ならこれを持って行くか?」


『わぁー美味しそうな焼き菓子!どーしたの、コレ』


「いつもの様にもらっただけだ」


『あーー………』


征十郎は奥様方に人気だ。とても、そりゃーとても!顔もイケメン、患者に気配りができる、診察もいつも正確とかなんとかで看護師の間でもキャッキャウフフな状態


んで、毎回子どもを連れて来た奥様方からお礼だとかでお菓子を大量にもらっているんだとさ


まぁそんなこんなで…保育園に到着!あらあら、いつもの様な会話が聞こえて来ましたねー


「ねーねー涼太せんせーは彼女さんとかいるの?」


「んーどうっすかねー?」


「いないなら私涼太せんせーのお嫁さんになりたいっ!!」


「あっ!ズルイ!私もお嫁さんになる!!」


「違うよ!涼太せんせーは私のー!!」


こっちにもいたかモテ男。子どもの修羅場とか見たくないわぁ……


「だ、大輝せんせーは…好きな人とかいるの?」


「あぁ?まぁな…」


「えー……私、どうしたらその人を超える事が出来る!?」


「とりあえず夢がいっぱい詰まった身体にするこったな。最低Dだ」


「……?うん、わかった!」


お前は相変わらずサイテーだな、大輝


「おい、ショーゴ!」


「あぁ?んだよ…って!なんじゃこりゃ!?………ト、トカゲ…!?」


「やーいやーい引っかかったー!」


「見たか今のショーゴの顔!マヌケな顔をしてたぜ!」


「クソガキがァ……ぶっ殺す!!」


おいおい…やめんか。つか、子どもにもはや呼び捨てにされているとか残念すぎる…


「お!茜ーっ!」


『やっほー大我!久しぶり!』


沢山の子どもを連れてこっちにやって来たのは大我。大我も子ども達に大人気


「仕事大丈夫なのか?」


『うん、今日はね』


「茜お姉ちゃん来てくれたんだ!今日は一緒に遊べるの?」


『ええ!もちろん!』


いつの間にか自分の周りにも沢山の子ども達が。すっかり私も仲良しです


そしてチラリと横を見るとまぁ当然の様に征十郎の周りにも子ども達(主に女の子)が…流石だ……


「茜っちぃぃぃぃーーイデッ!!」


「邪魔だリョータァ!オーイ茜ー会いたか…グエッ!!」


「どけコラァァァチャラ男ーズ!茜ー久しぶりに胸さわらせ……」


『るわけねぇだろォォォ!!』


私の飛び蹴りが炸裂☆参ったか、コノヤロー!


「茜っち!元気っすか?少し顔が疲れてるよーな……」シャラララー☆


『元気だったけど今この青いののせいで疲れたわ。つか、夜勤明けで涼太の顔を見ると眩しくて死にそう………』


「茜、もしかして今暇なのかァ!?んじゃー俺も暇だからデートすっぞ!」


『するかバカヤロー』


「茜、胸」


『それ以外言えないのかい?』


今日は子ども達に疲れを癒してもらおうと思って来たのに逆にストレスが溜まった様な……


もう今日は帰ろうかな…と思ったその時






「茜ーーーーッ!!」


『グエッ!!』


私の首が締まりました










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