カラフルDay'S

□25.でも………本当にこれで良いんですか?虹村さん…
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「頭イッテェ…昨日飲みすぎたわ」


『大丈夫?お兄ちゃん』


「あぁ、まぁなんとか」


『そっか……あ、あのさ!昨日…』


「………ん?」


『あぁー……いや、何でもない…』


「おう…?つーか早く行かなくて良いのか?今日約束してんだろ?」


『うわっ!もうこんな時間!?じゃ、じゃー行ってくるね!』


「行ってらー」


ガチャ…………


『…………はぁ……』


聞けなかった……


昨日のあの事を聞こうと思ったんだが…ダメだ。聞けない!!


なんかお兄ちゃん覚えてない感じだったし…酔った勢いって奴?え、それ危なくね?


つーかさ…まぁ……私の…ファ、ファーストキス…だったわけで……ね……?


『………いいや、行こ』


よくわからない。うん、これ以上考えても何もわからない!


モヤモヤする気持ちを抑え、私は急いで待ち合わせ場所へ向かった






















一方、その頃……


「では…第二回対策会議を開く」


赤司の部屋でまたあの謎の会議が行われていた


「昨日の鍋パーティーは台無しだった……お前達のせいでな」


すみません…と頭を下げているのは黒子と紫原


青峰は「ザリガニだって食えるんだぞ!」と、ひたすらわめいている。灰崎に至っては「きょーみねぇ…」と欠伸を一つ


「つーか、なんで俺までこのわけわかんねぇー集まりに参加させられてるわけ?折角の休みなんだからゆっくりさせてくれよなァ…」


「お前は昨日色々やらかしてくれたからな」


「色々…?あーガム?」


「ガムもそうだが……昨日のお前は少し調子に乗っていたな。茜にベタベタとセクハラしまくる始末…だから」


キラリと光る…ハサミ


「罰を与える為に今日は呼んだんだ」


「は、はさ…いやいや意味わかんねーって…何でてめぇに指図されなきゃなんねぇんだ!」


「俺の命令は…絶対だ」


「な、な、な、なぁぁぁぁぁ!?!?」


ーーーしばらくお待ち下さい









「さて、再開しようか」


「そういえば…大丈夫でしたか、緑間君」


「ん?緑間っちがどうかしたんすか?」


黄瀬が首を傾げながら黒子に聞いた


「僕たまたま外に出た時に聞こえたんですけど…虹村先輩が色々大変だったみたいで」


「あぁ、そうだ」


緑間は目の前にあったお茶を一口飲むと昨日の出来事を淡々と説明した


「昨日夜遅くに茜から連絡が来てな。虹村先輩が酔ってしまっていて一人じゃどうしようも出来ないから助けて欲しい、と言われたのだよ」


「………なんで緑間に!?え、俺の所には連絡来てねぇぞ!!」


青峰が勢い良く立ち上がるが


「俺は医者だからな。だいたいお前が行っても何の役にも立たんではないか」


「あぁ!?」


少し火花が散り始めた所で黄瀬がストップに入る


「で、虹村さんは大丈夫だったのか?」


「あぁ、問題無かった……ただ…」


緑間は少し考えると


「少し……気になる事があったのだよ」


「気になる事ー?」


紫原が持参したまいう棒をサクサクと食べながら質問をする


「部屋が結構散らかっていてな……床に水もこぼれていてビックリしたのだよ」


「そりゃー酔ってた先輩が暴れたからじゃないっすか?」


「あの人が酔ってる姿なんてあんま想像出来ねぇけどなァ。ま、床の水も酔ってひっくり返したんじゃね?」


「それだけじゃない。茜の様子も…おかしかったのだよ」


眉間にシワを寄せながら静かに答えた。周りは虹村先輩が心配だったんじゃない?と言っていたが一人…赤司だけ何かを感じていた


「緑間。茜はどんな様子だったんだ?」


「妙によそよそしかったのだよ。なんというか……俺に最後ありがとう、と言った時の表情も何か無理をしていたような気がした…」


「……………」


「考えすぎじゃね?茜もパニクってただけだって」


「……………」


確かにそうかもしれない…


だが、真太郎が言っている事が事実ならやはり少し引っかかる


茜がよそよそしく無理して笑っていた時はいつだって…









“何かあったんだろ?お前がそんな顔をする時は決まってそうだ”


“征十郎……”


“泣きたければ泣けば良い。俺はそんな顔をした茜は見たくない”














“せい……じゅ…ろ………うう…私…どうしよう……お父さんが…お父さんが……!!”

















何か……虹村さんとあったとしか思えない…











「……ちょっと俺は席を外す。お前達は勝手に続けていてくれ」


「ちょ…!俺もう帰りてぇんだけど!」


「…………そうか、また同じ目にあいt「何でもないっす」…わかれば良い」


赤司が立ち上がったその時、インターホンが鳴った


「はい…どちら様です……か…」


「よお、赤司」


扉の前に居たのは…修造だった


「みんな集まってるようだな……ちょうど良かったわ
























お前らに、話がある」








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