カラフルDay'S
□18.「………僕に逆らう奴はモグラでも殺す」『ワォ……』
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『もう12月かぁ…』
そろそろ雪が降るんじゃね?っていうくらい寒い日が続いていた
『12月……』
あれ?何か大事なイベントを忘れてない?
クリスマス?大晦日?
「そーいえばよ、」
コタツで丸くなっているお兄ちゃんが欠伸をしながら
「今日赤司の誕生日だよな」
『ーーーーんにゃっ!!??』
それだ!
今日は12月20日、征十郎の誕生日ではないか!!
って………何にも用意していないし考えてなかったぁぁぁぁぁ!!!
ピーンチ☆
『と、いう訳で…どうしましょう…』
私は急遽、街に買い物に来ていた
ケーキでも作ろうかと思ったが、よくよく考えてみたら敦もケーキを作るだろうし、きっと敦の方が美味しいだろう……
『征十郎が欲しいものって…なんだろ…』
やっぱり将棋とか?いや、でもそういうの私わからないし……
あ、そーいえば猫ちゃん飼ってなかったっけ?名前は…確かシェルちゃん!可愛いかったなぁ…なでなでしに行こうっと
あれ?って事は…キャットフード?
『いやいや、なんっで飼い主の誕生日にペットのエサをプレゼントするんだ。それ喜ぶの征十郎じゃなくて猫じゃん』
はい、却下
『本当にどうしよう…………あ、』
そんな時
私はある店の前で立ち止まる
『………これにしよう』
『これで良しっと!』
ある物を買った私は店を出て、この後どうしようかな…と考えていた
と、そこに
「茜か?」
『あ、』
征十郎とバッタリ会ってしまったのだった
『め、珍しいね!征十郎が街に……買い物?』
「いや、たまには外をふらついてみようと思っただけだ。そういう茜は買い物か
い?」
『あぁーーうん、まぁそんな感じ……?』
征十郎の誕生日プレゼントを買いに来ましたのーーというか忘れてました、ゴメンね☆
なんって言えるかよっ!
「……どうかしたのか?」
『いやいやナンデモ!』
征十郎は不思議そうに首をかしげていた
ふと征十郎の格好に目がいく。今日は珍しく和服ではなく洋服であった
『洋服征十郎はレアかもね!』
「あぁ、これか。まぁ街に和服は少し目立つしね。一応俺も有名人みたいなものだから」
『さすが最年少優勝、天才棋士……』
でもね、征十郎
あなた、洋服を着てもね目立っているみたいよ?さっきからチラチラ見られてるわよ?
「今日これから時間あるかい?」
『時間…?まぁ…今日は暇だし…』
「よし、じゃー行くぞ」
は?行く?
『ちょっとどこに……ってえぇぇ?!せ、征十郎?!』
征十郎は私の手をガッチリ握り「ふふ…デート、だな」と言い小さく微笑んだ
まぁ今日は征十郎の誕生日なわけだし、
黙って命令に従うとしましょうか!
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