カラフルDay'S

□15.「もういっそうの事高尾君を葬るというのはどうでしょう?」
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『うぅ…寒いなぁ今日も』


部屋で一人、私は静かにコタツにくるまっていた


『お兄ちゃん遅くね?』


お兄ちゃんに「何か食いたいもんあるか?」と聞かれたから


『温かいグラタン、新鮮な魚介類入り』


と、まぁ半分冗談で言ったのだが…


「そうか。わかった、ちょっと待ってろ。カッテクル」


と言って家を出て行ったきり


あれから4時間は経ってるよ?


まさか…


カッテクルってさ、


買ってくる、じゃなくて


狩ってくる?


『………あははは…』


後でお兄ちゃんに謝ろう…


そう思った瞬間、インターホンが鳴った


『…誰だろ。お兄ちゃん?』


でも鍵持ってるよね?とか思いながら玄関へ行きゆっくりと扉を開ける


『どちら様で……す、か!!??』


「やぁ、茜。元気そうだね」


『ひ、ひ…氷室せんぱ…』


な、何で!?


Why!?


どうして、先輩がこんな所に…!?


「タイガに話を聞いてさ、来てみたんだけど…本当にここにいたんだ茜」


『え、と…あの…』


久しぶりの先輩との再会にかなりオドオドしている私


「…大丈夫?もしかして今訪ねちゃまずかった?」


『い、いえ!違うんです大丈夫ですあははははは…』


そんな私の姿を見て先輩は軽く微笑み、頭をそっと撫でてくれた


『ーーっ////』


「相変わらず茜は面白いな。全然変わってないから良かったよ」


『氷室…先輩…』


「あーそうだ。今日この後時間ある?せっかくだし、ちょっと出かけない?」


『え!?良いんですか!じゃー今支度を……あ…』


ヤバ……


すっかり忘れてたよ、お兄ちゃん


「どうかした?大丈夫?」


まぁでも当分帰って来ないよな!うん、そうだ!
きっと今頃太平洋横断してるよね!(←?)


『大丈夫です!少し待ってもらえますか?』


「ふふ…構わないよ。どうぞごゆっくり…お姫様」


『ーーっ先輩!!/////』


私は顔を赤くしながら急いで部屋へ準備をしに戻った






















「…あり?室ちん?」


「ー!敦じゃないか!」


茜が部屋でアタフタしている中…


「久しぶりじゃーん。どーしたの室ちん。もしかしてあの変な眉毛に会いに来たの?」


「変な眉毛…?タイガの事?いや、今日は茜に会いに来たんだ」


「あぁーなるほどねー」


偶然にも廊下で氷室と紫原が再会していた


「茜ちん居なかったの?」


「居たよ。今出かける準備をしてもらっているんだ」


「どこに行くの?」


「まだ決まってないかな…敦も来るかい?」


「行きたいけど……無理」


そう言うと紫原は自分の手に握られていたコンビニ袋を氷室に見せた


「ずいぶん沢山あるけど…」


「今ねー赤ちんの部屋で会議開いているんだー。みんなお腹空いたって言うから俺が買い出しに行ってたのー」


「なるほどね…」


そう言えば、このマンションには他のキセキ達も住んでいたんだったな…


と氷室は思った


「会議だっけ?一体なんの会議なんだい?」


「HSKは撲滅しましょうの会議だって赤ちんは言ってたよー」


「はい…すぺっく?」


氷室が頭にはてなマークを浮かべている所に紫原の携帯が鳴った


「あ、ヤベ。早くしろって言われちゃった。じゃーね室ちん、今度は俺も誘ってねー!茜ちんと楽しんで来てねー」


「うん、ありがとう敦。敦も色々頑張ってね!」


そのまま紫原は赤司の部屋へ消えて行った


と、同時に茜の玄関の扉が開く


『すみません!お待たせしました!!』


「全然大丈夫だよ。さぁ行こっか、どこか行きたい所ある?」










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