カラフルDay'S
□10.「連絡したんだから出ろよなぁ…てっきり男に襲われてんのか、と、……」
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『んで………何故ココにあんたらは集まっているのか20字以内に説明しやがれ』
「「「茜(っち)に会いたかったから(っす)」」」
「あの…余ったから…」
はい、今私の家の前です
今日は休みだから家で楽しくケーキでも焼こうかなーっと材料を買いに行った私でしたが……
家に帰って来たら私の部屋の前に男が4人
その4人とは……
「俺は今日久しぶりの休みだったから茜っちに会いたいなーと思ったんす!」
「はぁ?俺だって休みだったから茜をデートに誘おうと…」
「てめ、大輝!!俺が最初に茜とデートする約束してたんだぜ!てめぇらはお呼びじゃねぇんだよ!」
「俺はロールキャベツを作りすぎて茜におすそ分けしようと来ただけで…」
『わぁ!?本当に?ありがとー大我!!』
私は大我からロールキャベツの入った鍋を受け取った。ほんのりコンソメの匂いがただよう…
『そうだ!部屋上がって行ってよ。ロールキャベツのお礼もしたいしさ!』
「え、そんな良いよ。なんか悪りぃーし…」
「良いんすかー!?やったぁ超嬉しいっす!」
「お邪魔するぜー」
「茜の部屋か…まぁそれも悪くはねぇーなぁ!」
『お前達は誘ってないんだけど?』
『………ったく…』
結局仲良く4人とも私の部屋に上がりやがったよ…あ、でも大我はOKよ!私から誘ったんだしね
もう皆さんはなんとなーくわかっちゃってると思うけど、今私の部屋にいるのは大我と大輝、涼太に祥吾。なんか……とっても何かが起こりそうなメンバーよね……
「つかなんで祥吾君までいるんすか?あんたココに住んでないじゃないっすか」
「あぁーん?前に涼太と同じマンションに住んでるって聞いたからよぉ。近くまで来たしせっかくだからデートに……」
「はっ!誰が誰とデートだぁ?笑わせんなよ灰崎のくせによ!!てめぇは虹村先輩に認められてねぇーだろーが!中学時代すっげーボコられてただろうが!」
「いや、きっと青峰っちも認められてないっす…というか誰も認められてないし、これから先も認められないと思うっす…」
『…………はぁ…』
うるさい
とにかくうるさい
内容はよくわからないが、とりあえず本当に騒がしいなオイ!見て見なよ大我を!すっごい困ってるよ!小っちゃくなっちゃってるよ!
『あーっお腹空いて来ちゃったよ!!とりあえずお昼にするか……あんたらも食べる?』
「「「食べる!!」」」
「あ、俺手伝うぜ」
『ありがとう!大我!』
ちょっとさぁ…………大我が周りと比べちゃうとあまりにもマトモすぎて……大我の優しさに涙が出てくるよ…
『よし、じゃー何食べたい?』
「パスタが食べたいっす!」
「ラーメン」
「茜」
「なっ!灰崎てめ…っ!!じゃー俺も茜!!」
「ず、ずるいっす!!俺も茜っちが良いっす!!」
あははははははははははははははははははははははははははほはははは
『頼むからお前ら帰ってくれ』
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