カラフルDay'S
□6.「あぁー?…これは……妹が俺を呼んでいる…」
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「お兄ちゃんはパイロットなの?」
「そーっす!だから色んな所に行った事があるんだー例えば…フランスとかイタリアとか…こないだはオーストラリアにも行ったっすねー」
「わぁーすごーい!!」
「お兄ちゃんってパイロットでかっこいいからモテモテなんじゃないのー?」
「そーいえばさっき、こんやくしゃって言ってたよね?」
「茜せんせーの?こんやくしゃ…私知ってるよ!ふーふになる人の事だよね!」
「おっ!よく知ってるっすねー!正解ーっす!実はお兄ちゃんと茜せんせーは今度k…『何を適当な事を言っとるんじゃぁぁぁ!!』ウギャァァァ!!??」
「……だって…だってぇ…」
『だってじゃありません。』
涼太は正座をしてガクッとうなだれていた。もちろんさっきいた園児達は遊びに行かせたため、今は二人きりだ
『あのねぇ貴方大輝よりヒドイからね?付き合った事もないのにいきなり結婚?大事な所、思いっきり飛ばしすぎだから!』
「じゃー今からお付き合いをs
ガタンッ!!
「どうぞ、お水です。」
「あ、あぁ黒子っち…って俺水っすか!?一応客なんすけど…」
「黄瀬君は水が好きだって言ってましたよね。」
「好きって言うか利きミネラルウオーターが…んっ!?この水、水道水っすよね!!マズッ!」
涼太うるさ…
ってかテツ君も容赦ないね…涼太に恨みでもあるのかしら?
『もうなんでも良いでしょ、めんどくさい!水が出るだけありがたく思え!んで…仕事どうした、仕事。』
「今日一日は休みなんすよ!ただ明日からフランスに行かなきゃならないんで…だから茜っちに会いに来たわけっす!」
『あぁーそりゃどーもーですねー』
「……チッ…休みなんですか…前の青峰君のときみたいに笠松先輩に一本電話を入れてやろーと思ったのに…」
あれ…なんかテツ君が黒いよ…
「お土産買ってくるっすよ!」
『ま、マジで!?た、楽しみにしてる!』
フランスって事は…
なんだろ…た、多分高級食材とか…うわぁぁぁ…
「それと今日はお誘いをしに来たっす!」
テツ君の眉がピクッと動く
『お誘い?』
「今度、園児のみんなを連れて空港に見学しに来ないっすか?色んな所を沢山案内するっすよ!」
「あぁ…そういうお誘いですか。」
「ん?どーかしたっすか、黒子っち。」
「いえ、こっちの話です。」
『うわぉ!本当!?それは子ども達も喜ぶよ!』
私も興味あるしねっ!!
「じゃー日にちが決まり次第お知らせするっすね!」
『宜しく!』
空港見学かぁ……
そういえば、私海外に最近ずっと行ってないなぁ…
最後に行ったのはお兄ちゃんの船に…
『お兄ちゃん……』
今どこにいるのかな……
早くみんなの事を報告したいなっ!!
「……はっくしゅん!!」
「あれ?どうしました、船長。風邪引きました?」
「あぁー?…これは……妹が俺を呼んでいる…」
「…………は?」
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