カラフルDay'S

□2.『あ、そうだ。お兄ちゃんにこの事を報告しなきゃ!』
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「ちょっとテツ来い。」


テツ君は何故か大輝に引っ張られ部屋を出て行く


その後に続いて行くキセキ達


つか、顔怖っ!みんなどうしちゃったのよ……
って!征十郎!?顔めっちゃ笑ってる!ヤバイ…怒ってるよ…


でも何で?








部屋の外


「さて…黒子。説明してもらおうか。」


「僕と茜さんは保育士で同じ保育園で働いています。」


キリッとした顔で答える黒子


「この野郎!テツのバカ野郎!なんでそんな大事な情報を流してくれなかったんだ!」


「え、茜さんを独り占めするためにきまってるじゃないですか。」




「………へぇ…」


「はっきり言ったっすね…」


「ずりーよ!マジ黒ちん捻り潰す!」


「はぁ……こんな計画じゃなかったのに…台無しじゃないですか。」


はぁ…と大げさにため息をつく黒子


「緑間、ハサミ。」


「いや、今ハサミじゃなくてメスならあるのだよ。」


「さすがーって!何で!?」












『あ、帰ってきた。』


さっきのような怖い顔では無くなっているけど…あれ?テツ君の顔真っ青じゃない?


『テツ君…?体調悪いの?』


「じ、実は「黒子。」…大丈夫です。」


『?そう。ならいいけど…』


本当に大丈夫かしら…


『そうだ!まだ聞いてない事があったわ!テツ君と征十郎と敦の部屋は何号室なの?』


「俺はー201号室だよーいつでもおいでねー。」


「僕は206号室です。いつでも部屋に泊りに来て下さい、」


「俺はその隣の207号室だ。いつでも部屋に…というかいっその事一緒にす『これから色々と宜しくねー!』…」


まぁ何だか退屈しなさそうだし…これはこれで良かったのかな…!


またみんなに会えたしね!


『あれ?でもさ、確かこの階ってもう一つ部屋あるよね。208号室。あれは知らない人?』


「あーあれ?あれは……」



「「「「「「火神(君です)(っちっす!)」」」」」」



あ、そうですか



もう驚かなくなったわ、うん








しばらくワイワイ昔の話などで盛り上がっていると…私はふと思い出した




そうだ、忘れてた
















『あ、そうだ。お兄ちゃんにこの事を報告しなきゃ!』


「「「「「「え…!?」」」」」」






ん…?

なんか空気が一気に重くなったな…




コソコソ……

「なぁ茜の兄貴って…あの虹村先輩だよな、あの!」


「そういえば…僕達の事をいつも監視してましたよね…?」


「先輩の妹溺愛ぶりには驚くばかりなのだよ……部活の後いつも茜にベタベタ口説いていた灰崎なんて次の日ボコボコにされていたしな…」


「茜ちんと一緒にいるだけで目を光らせててめっちゃ怖かったーまぁ高校入ってからは平気だったけどー」


「俺なんてまだバスケ部に入ってなかった頃茜っちに声をかけただけで先輩にどーいう関係だーって迫られたっす…」


「虹村さんがいるのといないとでは状況が全く違う。これは俺達にとっては命にかかわる事だ。」


黙って全員頷く



『何喋っているの?』


「ナンデモナイッス!!」


「それで…先輩は今どこにいるんですか?」


『んー世界のどっか。お兄ちゃんは船長さんだからさ。もう二ヶ月くらい会ってないなーだから一応連絡を…』


「茜!………ダメだ。」


『…はい?』


周りを見渡すとなんだかいつに無く真剣な表情をしているみんな


ど、どうしたのよ……


「茜、虹村さんは今とても大変なお仕事をされている。そこに茜がマンションに引っ越し、しかもそこにたまたま俺達がいた事を知ったら今すぐに俺達を殺s…じゃなくて気になって仕事に手がつかなくなるかもしれない。」


「茜さん。虹村先輩のためにもこのままそっとしておくのが僕t…じゃなくて虹村先輩のためにも良いと思います。」


『2人とも……そんなにみんなお兄ちゃんの心配を…』


「「「「「「あははははは………」」」」」」
←(主に自分達の命の心配です)



『わかった!気をつけるね!』



その言葉を聞いて内心ホッとするキセキであった











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