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□No.18 上司と部下と罠
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ドサッ………


『……はぁ』


言わないつもりだった


知られたくなかった


なのに、


『一番バレたくなかったのに』


リヴァイに、知られてしまった……





































「……婚約、者」


机に肘をつきながら、ため息をつくリヴァイ


自分がどうしてここまで悩んでいるのか、全く……




















「こ、困った……」


「兵長元気ないっすよね?」


「ミラ補佐官の婚約者が来てからあんな感じで……」


「兵長、朝から普段じゃあり得ないミスばっかだもんな」


リヴァイのいる部屋の前でリヴァイ班の4人はどうしたもんかとため息をついていた


そんな4人の所にヒョコッと現れたのは


「ふふふ……お困りのようだね?リヴァイの事ならお任せあれ♪」


ニヤッと笑うハンジであった


そろそろ自覚が必要なんじゃないかな?


そう言い、クスッと笑うとドアを叩かずにものすごい音を立てながら部屋に入って行った










バンッッッッッ!!!


「リヴァァァァァァイ!!」


「うるせぇ。デケェ声出すな」


「聞いたよ!!ミラの婚約者がここに来たんだって!?!?」


「オイ人の話聞いてんのかテメェ」


リヴァイが静かに怒りを露わにしているのも関わらず、ハンジはそれどころではない!というようなノリでベラベラと喋り出した


「しかも、聞く話によるとそうとう金持ちの貴族のお坊っちゃまらしいじゃん……一応憲兵らしいけど、まぁ憲兵なんて実力あるようでない無能集団。そんなモヤシ男にウチの団の精鋭であるミラを任せておけないよね!」


「……はぁ」


「で?リヴァイはどう出るんだい?」


「は?」


突然自分へと振られた話に少し戸惑うリヴァイ


「何故俺に聞く。俺には関係ない」


「へぇ………ふぅん…」


そっぽを向くリヴァイにハンジは呆れたようにため息をつきながら机の上にドカッと座った


「!?オイテメェ…机の上に…」


「ほーんと、リヴァイって頭かたーいよね!ミラを見ればわかる……本人はこんな事望んじゃいない」


「……………っ」


「あの子の上司としてさ…やれる事あるんじゃないのかなぁー?、と」


これ以上言ったら今度こそ怒られそうだ……


そう思ったハンジはニッと笑うと手をヒラヒラさせながら部屋を出て行った




























「…………上司として、か」





























『………………ん…』


ベッドの上でゆっくりと目を開けるとそこで見えたのは心配そうに見つめるナーシーの顔が


「お嬢様……」


『ナーシー……?なんでここに…?』


「その……お嬢様を呼べと…リヴァイ兵長から……」


『リヴァイ、が?』


「はい」


あと、リヴァイ、ではありませんよ?リヴァイ兵長ですからね?お嬢様の直属の上司なんですからそういう適当な呼び方はいけませんよ?


なーんてグチグチ言うナーシーに適当に返事をしながらミラは『で?』と聞く


「………その…私もよくわからないのですが、リヴァイ兵士長から何か大事なお話があるとかで…」


『大事な…………話?』







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