Time's up
□No.14 止まっていた時計が動き出した
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『………ナーシー!ナーシーはいないの?』
いつもなら用もないのにひょっこり現れるナーシー
しかし、
『…なんでこういう大事な時にいないのよ…チッ…』
本部内どこを探してもナーシーは見つからず……そんなミラは途中でエルヴィンに出会った
『エルヴィン!ナーシーを知らない?!』
「あぁ、ナーシーなら午後から休暇を取っていていないよ。なんでも急にやらなくてはいけない事があるとか言っていたな」
『そん…な…』
やらなくてはいけない事なんてなんなのよ…今、ナーシーが必要だってのに
「それでこちらも困った事になってね」
『?』
苦い顔をしながらエルヴィンはミラの肩に軽く手を置き
「実は今日パーティーがあってね。そこにナーシーとリヴァイを連れて行くつもりだったのだが…ナーシーがそこに参加できなくなってしまったんだ」
『………』
……あれ、なんかすっごい嫌な予感がする
「と、いうことで…ナーシーの代わりに出てくれないか?ミラ」
『な…………はぁ!?』
「もしかしてパーティーとか初めてだったかな?心配はいらない、笑顔で挨拶だけしてくれればいい」
『………』
…別にパーティーとか小さい頃腐るほど出た事あるから問題ない
……………なんて言えるわけもなく
『わかった…でもドレス私ないけど?』
「それならナーシーが着るはずだったものがあるはず。サイズは少し大きいかもしれないが…それで大丈夫だろう」
『……はぁ』
とりあえず帰ってきたらナーシーをシメる
そう心に誓ったミラだった
「ドレスの着方わかるかい…?」
『わかるから大丈夫(エルヴィンは私のオカンか)』
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