Time's up
□No.13 エレン・イェーガーとミカサ・アッカーマン
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「……次はお前らだ。適当に自己紹介でもしろ」
リヴァイが促すと兵士達は誰から言うか少し相談をし始めた
「じゃー俺から。俺はエルド・ジンといいます。ミラさんと仕事出来るなんて嬉しいです。宜しくお願いします」
「グンタ・シュルツ。何か困った事があればいつでもどうぞ!」
「オ、オルオ・ボザドでです!よ、宜しくお願いします!」
「ちょっとオルオ…どんだけ緊張してるのよ……私はペトラ・ラルといいます。女性が増えてすっごく嬉しいです!」
「えっと…俺は…エレン・イェーガーです…」
『うん、みんな宜しく。てかちょっと全体的に硬くない?もっとラフな感じで良いんだけどな』
ミラがそう言うとリヴァイははぁ…とため息をつき
「あのな…お前はもうこいつらの上司なんだぞ。友達みたいな感覚は捨てろ。だいたい上司にもタメ口なのお前くらいだぞ」
『ハンジだってそうだよ』
「しらねぇよ」
リヴァイとミラがくだらないことで言い合っているその時、1人…ミラの顔をまたジッと見つめているものがいた
『………ねぇ、さっきから何?何か言いたいことあるならどうぞ………エレン』
「え!あ、あの…」
「ミラ補佐官を見つめて…お、お前まさか惚れt」
「ち、違いますよ!変なこと言わないで下さいオルオさん!!」
エレンはチラッとまたミラの顔を見ると勢い良く頭を下げ、そしていきなり叫んだ
「あの時は助けて頂きありがとうございます!!…俺の事…覚えてますか?」
あまりにも突然のエレンの行動に周りはシン…と静まりかえった
『えー……なんだっけ?』
「5年前、逃げる俺達を巨人から助けてくれました。あの時ミラ補佐官約束して下さいましたよね……仇を代わりにとってあげる、と」
『あ………』
思い出した
あの時駐屯兵に担がれていた2人の子ども
『あの時泣いていた…あの男の子、エレンだったの?』
「はい!あ、もう1人いた女の子はミカサって言うんですけど、そいつも新兵で…まだどこに入隊するか知らないんですけど…」
『そう…あの女の子も元気なんだ』
「だからその恩人である補佐官と仕事が出来て俺、マジで嬉しいです!これからも宜しくお願いします!」
そう言ってエレンは再び頭を深く下げたのだった
「さて…ミラ。お前の部屋を案内する。荷物を置いたらまた出かけるぞ」
『え、また!?』
今度は何…と嫌な顔をしたミラだったがリヴァイは気にせずに話を続けた
「今日は新兵が来る日だ…まぁ、調査兵団に今年どれだけ来るかは知らねぇがな」
『新兵…』
「お前には団服を取りに行って欲しい」
『はいはい』
あれ、そういえばさっき……
「はい!あ、もう1人いた女の子はミカサって言うんですけど、そいつも新兵で…まだどこに入隊するか知らないんですけど…」
それじゃーもしかしたらエレンの言っていた“ミカサ”っていう女の子にも会えるかもしれない…?
そう思ったミラであった
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