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□No.11 またあの男に助けられた
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……死んだか














何故だろう


何故あの時……





“さようなら






リヴァイ”





あの人の顔が浮かんだんだろう


わからない


何故?


何故……私は…………………








『…………リヴァイ…』


「………呼んだか」


『ーーーっ!?』


バチッと目を開けるミラ。声がした方へ顔を向けるとそこにはリヴァイがいた


『ど…どうして…貴方が……』


いや、待って


それより私はどうしてここに…私は死んだんじゃ……


「ミラ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


『……ウッ…!』


わーーん!と大きな声で泣いていたのはもちろんナーシー。とりあえず涙で顔がグチャグチャになっているナーシーを自分から引き剥がした
ミラはリヴァイに質問をした


『ねぇ…どう言うこと?わけわかんないんだけど』


「………良かったな。巨人の餌にならずに済んで」


そう一言、言うとそのまま黙って部屋を後にした


「えっと………私が説明しますね?」


ミラの額に怒りマークが見えたナーシーは空気を読み取ったのか今までの出来事を説明し出した


「まぁまず…簡単に言うと、お嬢様はリヴァイさんに救われたのです」


『………え…』


ナーシーの言葉に驚きが隠せないミラ


目をパチクリさせているとナーシーが淡々と話し始めた












ミラが一人戦っていた途中で異変に気がついた調査兵団が帰って来た


そして応戦している中、何かに気がついたリヴァイが一人隊を抜け出し…


『わ…私の周りにいた巨人は……!?』


「リヴァイさんが一人で削ぎ落としたそうです」


『ーーーっ』


そんな………


あの数を一人で?


「お嬢様!今回はリヴァイさんのおかげで奇跡的に助かりましたが、本当に間違いなく死んでましたよ!?」


『……うん』


「リヴァイさんが来なかったら…もう考えただけでゾッとします!」


『……ゴメン』


「だいたいお嬢様は熱を出して寝ていたのでは?安静にしておくようにとあれほど………」


『…………』


途中からナーシーの言葉が頭に入らなかった


頭の中は……あの人の事で沢山だった







『………(…また……私は…)』


また…


また、あの男に助けられた…


ミラはベッドから勢い良く飛び出し、ナーシーの叫びを無視しながら急いで部屋の外へ出た





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