Time's up
□No.11 またあの男に助けられた
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『………やぁぁぁ!』
ものすごい音をたてて倒れる巨人
『………はぁ…はぁ…はぁ…!』
しかし削いでも削いでも減らない…
ついにミラも疲労が出始め、肩で息をしていた
『くそッ…!キリがない……ーーーっ!?!?』
突然建物を突き破って現れた巨人。ミラはすぐに態勢に入ろうとした…が
『………っ』
フラッと一瞬後ろによろめく。そしてその時初めて自分の身体の異変に気がついた…………ミラの身体はまるで沸騰したお湯のように熱くなっていたのだ
『こんな時に……身体が…』
今更になってミラの身体は疲労と熱によって侵され始めていた
そして…その一瞬を見逃さなかった巨人の手が勢い良く振り上がり
『ーーーきゃっ…!!』
ミラは巨人によって遠くに一気に飛ばされた
ガラガラっと瓦礫を掻き分けながら周りを見る
ははっ……と笑うミラ
ミラの周りには四つの影。完全に逃げ道がなくなっていた
『……あの子に謝らなきゃな…』
仇をとるとか言っておいてこのザマか…
先程会った小さな少年と少女の顔を思い出しながらミラは静かに目を閉じた
『………バイバイ、ナーシー』
さようなら
リヴァイ
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