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□No.2 三白眼の男
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ガッシャーーーン……。


「な、何しやがるてめぇ!!」


『ーーーっ!?』


三白眼を光らせ、自分の目の前に立っていた男


「てめぇらはこんなクソガキが趣味だったんだな……」


「……っ!お、お前は…まさか…リヴァイか!?」


『…………』


リヴァイ


そう呼ばれた男は軽く舌打ちをすると、ゆっくりともう一人の男に近づいた


「お、お前がなんで…ここに!?」


恐怖で足が震えている男にリヴァイは表情を変えずに静かに答えた


「この辺に用があったからだ。てめえには関係ねぇだろ」


そう言い、その男の胸ぐらを掴む


ミラは正直今の状況がわからなかった


彼…リヴァイという男は何者なのだろうか。どうして自分を助けたのか……


もしかして…良い人…?










いや、違う


きっとこの人も私を売ってお金にしたいだけだ


だから仲間内で喧嘩をしている……それだけだ…


だったらやる事は一つ


『…………今の内に、逃げる』


そう小さく呟くと、一目散にその場から走った


それに気がついたリヴァイも一瞬追いかけようとするが、すぐに今自分が掴んでいる男に目をやった


「………良いのかよ、追いかけなくて…」


喋るのも辛そうにもがく男に今度は大きくリヴァイは舌打ちをすると


「汚ねぇ…」


そう言って男を投げ飛ばした


「あのガキがどうなろうが…」


俺には関係ねぇ…


吐き捨てるように言い放ったリヴァイの言葉にはもう、ミラの事など眼中になかった







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