ハチミツどろっぷす

□7.不良少女と嫉妬…?
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「凛ー!見てくれコレ!」


『あ、先輩…』


宮地は自分の手に握られていたソレを凛に見せた


「お前も知ってる?LIVEで貰える幸運の飴玉!俺さーコレ直接リンちゃんに貰ってよ!マジでビビったぜ!!」


『そ、そう……よかったね…』


自慢げに話してくる宮地に凛は少し嬉しい気持ちになったが、それは顔には出さず…


『じゃ…また……』


そう言って半ば逃げるようにその場を去って言った


『ダメだ……このままだと……いずれ先輩にまでバレてしまう……!!』















遡ること…それは学校に向かっている途中の事


『ええええええええ!?!?う、嘘……バレてた…!?』


「イエース!バレバレっした☆」


高尾はチャリアカーをこぎながら大きな声で笑った


『な…なんで…』


「うーん…前からちょっと声が似てんなーって思ってたんだよな。んで、昨日のLIVEで宮地さんの近くに来て飴玉渡したっしょ?アレで俺はピーン☆っと来ちゃったわけよ」


『あぁ………』


しまった…と言うように頭を抱え出す凛


『じゃー緑間は?LIVE来てなかったのに…』


「俺はもっと前から気がついていたのだよ」


『ええ!?!?』


「高尾が持っていたDVDのパッケージを見たときから俺は疑いを持っていた。それとお前の行動。初めはまさかと思ったがな…」


『ありゃー……』


「ま、気にすんなよ!俺も真ちゃんも学校中にはもちろん宮地さんにも言うつもりはねぇーから!」


『ありがとう……』


高尾にそう言われると凛は少しホッとした


『私…そんなにわかりやすかったかな…もしかしてこのままいろんな人にバレてしまうんじゃ…』


また頭を抱え出した凛に高尾はうーん……と考えながら


「俺が思うにとりあえず宮地さんにはバレないと思うぜ。宮地さんにとって凛ちゃんは神様みたいなもんだからな。自分の近くにいるこーんな不良少女がアイドル様だとは思わねーだろ」


『こーんな不良少女って何よ高尾。まぁ確かに不良少女ですけどこれは演じてるだけだから!本当はもっと清純派乙女ですから!』


「……………ふっ」


「ぷっ……あははははははは!!」


清純派乙女、という単語に笑いを堪え切れなくなったのか…


『あああ!2人笑ったわね!最低ー!!』


笑った2人に凛はフンッ!とそっぽを向いてしまった


「悪りぃ悪りぃ!いやーいつもぶっきらぼうだからさぁー凛ちゃんって本当はそんなキャラなんだな!クソ笑えるわっ!」


『なっ……』


「ほら、そろそろ騒ぐのを止めにしろ。学校に着くのだよ。まぁ俺は他の人間にもバレても知ったこっちゃないがな」


『ーーーくっ!覚えてなさいよ!高尾と緑間!!』











1年トリオの間で新しい秘密事が出来た瞬間であった





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