ハチミツどろっぷす

□6.不良少女とLIVE
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『今日は宜しくお願いします!』


会場のスタッフさん達に凛が挨拶をしていると、後ろから凛の頭をパシッと叩く者


『イタッ!彰何すんのよ!』


「おうおう元気いいねぇーその調子で今日やれよ。でも途中でぶっ倒れても俺知らねーから」


『は、はぁ!?マネージャーのくせになんだそれ!』


「あ、じゃー訂正。咲と蘭が倒れたら介抱するけどお前は知らね」


『ふざけんなっドS王子!』


凛が怒れば怒るほど彰はニヤニヤと面白そうに笑う


この2人のいつものやりとりの為、周りもクスッと笑いながら隣を通り過ぎて行った


「……あぁ、そうだ。そーいやお前渡せたのか?チケット」


『え?あぁー渡せたよ。すっごい喜んでた。それにバレなかった』


「あはははっ!まぁ今回だけの特別だ。ウチの大事なアイドルを守ってもらったお礼だからな」


『へぇー私大事なアイドルって思われてたんだ。ビックリィ』


「そりゃそーだろ。もっと稼いでもらわねーと」


『クタバレ』


凛が思いっきり彰の腹をめがけて殴りかかるが、彰はヒョイっと軽々と避けてしまった


「んじゃ、俺はまだ打ち合わせあっから。お前も咲と蘭と確認でもしとけ」


『………ふんっ』


「あ…あと最後に。お前その渡したチケットの座席見た?」


『え?見てないけど』


「ふっ……とっておきの特等席にしてやったから感謝しろよ?」


手をヒラヒラさせながら去っていく彰。特等席……?と首を傾げながら凛は2人のいる場所へ走って行った




















「……………み、宮地さん」


「…………わかるぞ。お前の言いたいこと」


「い、いやぁー……座席確認してなかったんすけど…ま、まさかこんな…」


座席に既に座っている高尾と宮地。周りは盛り上がっている中、2人は震えながらステージを見つめていた


「……すごいっすね、ココ。見晴らし良すぎっすよ?」


「だな……ここに……目の前にリンちゃんが来るんだろ?俺生きていられる自信ねーんだけど」


そう、2人がいる場所


それはステージど真ん中の一番前アリーナ席


「これは凛にめちゃくちゃ感謝だな」


「俺たち凛ちゃんを助けてこのチケットお礼にもらったのに今度は俺たちがお礼しなきゃいけないレベルっすね」


2人がソワソワとしていると……会場のライトが落とされ、音楽がかかる


……バシュッ!


下から勢いよく出てきたのは…


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「リンちゃぁぁぁんんんん!!」


「あああサクちゃぁぁぁぁぁん!!」


「ランちゃんんんんん!うぉぉ!!」











『「「D・R・O・P・S!!キラッキラに輝く貴方と私ー………♪」」』


いきなりデビュー曲から始まるという演出











DropSのLIVEが始まった









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