ハチミツどろっぷす

□2.不良少女とバスケ部
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「……なんて事だ…なんて事だ…なんて…なんて事だ…」


「お、おい…宮地?」


次の日の朝


木村と大坪が心配そうに宮地の顔を覗いていた


「木村…大坪…俺は……どうしたら…」


「……どうした、宮地。俺達で良ければ話を聞くぞ」


あまりにも真剣な顔の宮地に大坪は顔を引き締め宮地の席の隣に座った


木村は宮地の前の席に座った


「………聞いてくれるのか…?」


「あぁ」


ゴクッ…と唾を飲み込む


そして、その重い空気の中、宮地がその重い口を開いた……


「……浮気…してしまった」


「「は!?」」


2人同時に席から立ち上がり、周りを見渡してからもう一度席に座りなおす


「おま……お前、彼女いたのか!?」


「しかも…お前が浮気?どうしたんだ、一体…」


「俺は……俺は……みゆみゆを裏切ってしまった!!!」


「「……は?」」


アレ?ん?


「宮地……浮気ってのは……」


大坪がポカン…とした顔のまま宮地に静かに聞いた


「高尾にやられた……俺は暇つぶし程度にアレを見ただけだってのに…まさか…まさか…俺が…!」


「あーはいはい。ファンになったんだな」


「なってねぇぇぇ!!俺は断固認めねぇぇぇぇぇ!!」


「ええー……」


……コイツめんどくせぇ…


正直そう思ってしまった大坪と木村であった


「……早くコレを高尾に返さねぇと…早く俺の手からなくさねぇと…俺を正気に戻さねぇと!」


「これかー……おぉ、結構可愛いな。ちなみに宮地の推しメンは誰だ?」


「迷うな…サクちゃんの明るくてトーク上手な所とかも良いと思うがランちゃんのようなクールビューティーできる女みたいのも捨てがたい…が!やっぱりなんと言ってもリンちゃんだな!しっかりしてるし歌もうまい。んでもって笑顔が最高。笑顔といえば『あわ玉シュワシュワ』のサビ前のピースしてからの笑顔が本当最高で、あ!いや他にも『あの飴は恋の味』の…」


「宮地、もういい。お前が十分好きなのはわかった」


「諦めろ。お前はもう立派なファンだ」


永遠と語り出す宮地に呆れながら2人が聞いていると、宮地をこんなにした元凶の男…高尾和成が廊下から宮地を呼ぶ声が聞こえた




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