橙色の彼女
□第19話 「俺はお前が…好きだ」
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『青峰君………あの、私…』
私が下を向くと青峰君は静かに私の髪に触れた
「………もっと早く来れなくてゴメン…」
『青、峰…く…』
私は何時の間にか泣いていた
悲しい、という気持ちより嬉しい
また青峰君と普通に会話する事ができる
それだけで…幸せだから
「ー泣くなよ…っ!」
そっと抱きしめられる
その温もりが暖かくて、気持ち良くて、ずっと、ずっと…
この人の側にいたい…
「ーーーーーーー………」
『…え?』
今…今なんて…
「俺はお前が……」
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