橙色の彼女

□第18話 「モデル様のお顔が大変な事になってるわよーアハハハハ!!」
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バキッ!





『……っ!!』


「キャハハハハ!ほらほらっ!!」


バキッ!ガッ!


「しーちゃん!!」


『……さっちゃん…』


大丈夫だから



そう言いたかったのに声が続かなかった



「あらあらーモデル様のお顔が大変な事になってるわよーアハハハハ!!」


女達は笑い続ける


次はどうする?と相談も始めた



「よし、んじゃー次はこれね。」


差し出されたものは…ハサミ


「このハサミでその鬱陶しい髪の毛切っちゃおーか?!」


『…なっ!?』


私の目の前にゆっくり置かれるハサミ


『髪の毛…を……』


「モデル様は髪の毛も命だよねー。だから切ってよ。親友のために切りなよ。」


『……っ』




“俺、お前のそのオレンジの髪好きだわ”







青峰君が好きと言ってくれたこの髪



嬉しかった


でもゴメン……



「ダメだよ!しーちゃん!!」


『こんな髪の毛を切るくらいで良いならいくらでも切ってやるわよ!』






ガラガラ…


「栞!!!!」
















ザクッ………!!







「え……なんで…青峰君がここに!?」


「栞さん…髪が…!!」


「桃井大丈夫か!?」


「あららー思った以上にすごい事になってるねー……」


「へぇ…君たちが俺達のマネージャーを…」


青峰君の後に続いて黒子君や緑間君、紫原君、そして赤司君がいた


女は予想外の人達の登場で動揺を隠しきれてなかった


『どうして…みんなが…』








「決まってんだろ!!お前らを助けに来たんだよ!!」








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