橙色の彼女
□第21話 ずっと前から感じていた嫌な予感が…また私を襲う
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『…………でさ…大輝?聞いてる?』
「………ん、あぁ…わりぃ…」
『…………』
あの全中から
大輝は変わったと思う
私の知らない大輝に、なったような気がする
『ねぇ、部活…来るよね?』
「………あぁ」
大丈夫
また元の大輝に戻る
きっと、きっと………
『じゃー遅れずにね!また後で!』
もうすぐ次の授業が始まる為、急いで教室に戻る
最近会話が減ったような気がする
大輝は反応が薄いし、私は…何を大輝に話したら良いか正直わからない
それに……
『最近…大輝に触れてないなぁ…』
一日に一回は必ずしてた、キス
だいたい大輝からしてくるいつものそれは…最近無い
そればかりか手も繋いで無いような…
『…………』
ーーー今は信じて大輝を待つしかない
そう思った私は黙って教室に帰るのだった
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