黒バス-long-

□勿忘草の花を
1ページ/1ページ

それはあまりに突然で、残酷だった。

部活の帰り道。

『今日も、マジバに寄ろう』と二人一緒に歩いていた。

信号が青に変わって渡ろうとしたとき飛び込んで来たのは大きなトラックで……

黒子は俺を突き飛ばしてトラックに飛び込んだ。

後のことはよくは覚えていない。

ただ、人々が悲鳴をあげてその中に血で体を染めた黒子がいたことだけは覚えている。

少し手を離すだけで消えてしまいそうで……。

その体を必死で抱きしめていた。

救急車のサイレンの音が聞こえて俺も意識を手離した。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ