黒バス-short-

□好き、好き、好き!!
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風の心地よい快晴の土曜日。

でも、僕の気持ちは晴れない。

そんな僕は今、その原因を作っている火神くんの部屋にいる。

だから、僕は気持ちを晴らすためにあることを聞くことにした。

「もし明日、世界が滅びるとすれば君はどうしますか?火神くん。」

「急にどうしたんだ?」

「気になっただけです。」

「なんだそれ。」

君が笑ってそう言った。

気になっただけって言うのは本当は嘘。

不安だから聞いたんだ。

火神くんが本当に僕のことを好きなのかが。

「でも、明日世界が滅びるとしてもいつも通り過ごすんじゃね?」

「いつも通りですか……」

いつも通りは嬉しくて辛い。

手も繋いでくれる。

キスもしてくれる。

でも、肝心の本番にはいったことがない。

「どうした?元気ねぇけど。」

「なんでもありません……」

必死にそう言ったけど涙が瞳から落ちた。

「ちょっ!?なんで泣くんだよ。」

「な……なんでもな「なんでもなくねぇだろ!!」……火神くん?」

「なんでもなくねぇから泣いてるんだろ?」

どうして君はこう言うときだけ鋭いんでしょうか……

どうしてこんなにも僕の心を掻き乱すんでしょうか……

僕の胸の奥の醜い感情なんて晒したくなかったのに……

晒したら嫌われるかもしれない。

でも、胸の内を晒さずにはいられなくなった。

「火神くんは僕のこと好きですか?」

「はぁっ!?好きに決まってるだろ!!」

「ならどうしてしてくれないんですか?その……本番を!!」

刹那、火神くんの顔が真っ赤になった。

「何?お前して欲しかったのか?」

「当たり前ですよ!だって……好きなんですもん!!」

「ふーん……なら今日するか?」

「えっ////」

「だって明日は日曜だろ?しかも、部活休みだし。」

「……………。」

僕はおもいっきり言葉を失った。

「ほら、やっぱりまだ怖いんだろ?」

優しく髪を撫でながら君が言う。

「待っててやるから……なっ。」

「はい……すみません。」

「で、結局の所は不安だったんだろ?」

やっぱりなにもかもお見通しだ。

「I love you, Kuroko......」

はい、僕も好きです。大好きです。って想いははキスのせいで言葉にはできなかった。

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