黒バス-short-

□悲劇は繰り返される
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8/15 PM12:26

かんかん照りの太陽が俺らを照らしていた。

こんな中でバスケしたら間違えなく熱中症になるとカントクが今日だけ休みをくれた。

と言ってもやることなんてないから(宿題以外)黒子と公園の日陰で一緒に喋ることにした。

「暑いですね。」

「だよな。」

「今年の猛暑は異常らしいです。」

「ふーん。」

いつの間にか黒子の目の前に黒猫がいた。

「乗りますか?」

黒子がそう言うと猫はニャーと鳴いて膝の上に飛び乗った。

「火神くんは猫は大丈夫なんですね。」

「あぁ。嫌いなのは犬だけだ。」

「そうですか。」

「お前は嫌いなのもんとか苦手なもんとかねぇの?」

「あんまりないですけど……でも、夏は嫌いですかね。」

猫を撫でながら黒子はそう言った。

「なんでだ?」

「だって日焼けするじゃないですか。」

「女子か!?」

「青峰君みたいになりたくないですし。」

「相変わらず毒舌だな……」

「それに……」

「それに?」

そう聞き返したとき黒子の膝の上に乗っていた猫が逃げ出した。

「あっ、待ってください。」

逃げ出した猫の後を走って追いかけて行く黒子。

それに一所懸命であいつは信号が赤に変わったのに気付かなかった……

「危ない!!」

あいつの体にトラックが突っ込んできて…………

あいつの体は空を舞った。

血飛沫の色と君の色と空の色とぐるぐる回って噎せかえった。

すると猫がまるで俺の影のような形になって静かに言った。

「嘘じゃないよ」

蝉の音がやけに大きく聞こえるようになってきて……

空の水色と君の色とがやにはっきりと見えたとき俺は意識を手離した。
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