短編

□鬼の子
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暗く冷たい空間。子供が目を冷ましたのはそんな場所だった。

しかし暗くても太陽の光が少なからず入っていた。


ーどこ?ー


子供は起き上がろうと体を動かすが動かない。
その理由は子供にはすぐわかった。
手足と首には頑丈な鉄の首輪が着けてあったのだ。
その首輪からはジャラジャラと太く頑丈な鎖が繋がっていた。その鎖は壁まで延びており壁に、杭で打たれていた。

子供はなんとか起き上がった。

ーあ、、、うあぁぁあ!ー

子供には助けてと言う言葉はしらなかった。だから、言葉にできない声をあげた。


何も来ない、何も起きない。

その事が子供の恐怖を脇あげた。
すると子供は辺りを見回した。


この空間はどうやら檻のなかのようだ。冷たく天井からはピチャリピチャリと水が垂れてきていた。

子供はふと隣を見ると大きな器に透明な水が並々にそそいであった。一週間は持つだろうと思うぐらいの量だ。


しかし子供の手にはぬるりとした液体が触れた。


すぐに理解した、子供がずっと味わってきた冷たさ。


血だ。



怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い




ーうああああぁぁぁぁあああああ?!!ぎゃう、ああぁぁぁぁああああ?!?ー



怖くて怖くて叫んだ。


しかし誰も来ない。

子供は何日も暴れた、一日目は右手の鎖が切れた。子供は叫び続けた


二日目は左手の鎖が切れた。それでも子供は叫び続けた



三日目は右足の鎖が切れた。その頃の子供の両手首は赤黒く染まり、傷口からは血と汗が流れていた。
まだ子供は叫び続けた



四日目は左足の鎖が切れた。子供の足は所々皮がむけた。

アザが全身にできた。
それでも子供は叫ぶ。痛みにではない。恐怖に対して叫んだ。


五日目は子供は叫ばずただ動かなかった。
口からは血が流れ、目は写ろ。

子供の喉は潰れていた。体は骨が浮かぶほど痩せていた。


その状態から3日たった。
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