みじかいの
□girls day!
1ページ/2ページ
とにかく、だるい。
おなかは締め付けられているかのように痛むし、イライラする。
今日は女の子の日。
気分は最悪だった。でも、デートだから!
大好きなテツヤとのデートにわざわざぶちあたったこの忌まわしき生理という女の子の体には必須の現象は現在進行形で私を苦しめていた。
「あ、あれおいしそうじゃないですか?」
「うん、そうだね…」
「食べますか?」
「あー…じゃあ、遠慮なく…いただきます。」
なんてテツヤがおいしそうだと言っているし…なんて安易な理由で答えた私が馬鹿だったのだ。
テツヤに渡されたのはとっても美味しそうなソフトクリーム。
…ソフト、クリーム?
待って、むりむりむりむりm(
冷たいものなんて死ぬ、死んじゃう!
「…ぅ、!」
「名前さん、?
どうかしたんでs、!」
「あ、えっと…な、何でもないよ!
いただきます、っと。」
意を決してソフトクリームに口を近づけたその時だった。テツヤが厳しい顔で私の持っていたソフトクリームを奪ったのだ。
「名前さん、もしかしたら…ですけど、生理ですか、?」
テツヤは、気を使ったのか言葉の最後の方の声を小さくし、私に尋ねてくる。
「あー、えっと…あはは、」
「…今日は家でゆっくりすることにしませんか?
無理して歩くよりずっといいですよ、」
私はその言葉に小さく頷いて、テツヤと手を繋いだ。
目指すは、黒子家。
おうちデートもありかもしれない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
まだ続く。