えまーじぇんしー!

□好きなんです貴方のことが。だから、いいですよね?
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今日は日直です。

...何故か黒子くんと一緒に。


『...ねぇねぇ黒子くん。

今日の日直って私と火神くんだったはずなんだけど。』


「気のせいです。」


うん、無駄だな。無視しておこう。


『はぁ...』


溜息を吐いて仕事に取り掛かる。


諦め七割、近づきたくない三割ってところだ。


「...僕が、火神くんに日直を変わってもらったのは加宮さんに伝えたいことがあったからなんです。」


『へ、へぇ...』


やけに、真剣な顔つきだった。

言葉ひとつとっても、いつもみたいな軽口じゃなくて、ゆっくりと噛み締めるように言葉を発していた。

夕日が差し込む教室の雰囲気とも相まって何だか、今までにないくらいロマンチックだった。

おかしい。おかしいおかしいおかしい!

胸が、どくんと大きく跳ねた。


何これ。吊り橋効果的な何かなの?

違うと自分に言い聞かせながらも空気に飲まれている私が居て、“あ、もうだめかも。”なんて弱気発言をぶっ放している。


黒子くんは、その真剣な顔つきのまま迫ってきた。顔の距離は、あと3cm。


好きなんです貴方のことが。だから、いいですよね?


今、0cm。

抵抗なんて、できない。


——いつの間にか、好きになってたのかもしれない。——



End.
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