kaleidoscope-万華鏡-
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×side
神崎が来てから数週間が経った。十束がよく連れてきたが最近では神崎から来るようになってきた。
「う〜ん」
十束は唸っていた。それを見た八田は十束に話しかけた。
「どうしたんすか十束さん?」
「八田に付き合ってほしいことがあるんだけど」
「何すか?」
八田は首をかしげた。十束は笑顔で八田を見てこう言った。
「…一緒に魅影を尾行しに行こう」
八田はキョトンとした顔になった。
「は?」
何言ってんすかと八田は言おうしたが十束はよし伏見も誘おうと言い出した。
「伏見〜」
伏見は十束を見て怪訝な顔をした。
「……なんすか?」
「魅影を尾行するんだけど一緒にどう?」
「なんでですか?」
「いつも何してるか気になるじゃない?」
「……美咲だけでいいでしょ、それに草薙さんには言ったんすか?」
「うん、怒られそうになったけど」
十束は少し苦笑になった。伏見は十束を睨んだ。八田は不思議そうに伏見を見た。
「なんだよ猿比古は行かねぇのかよ。お前もいこうぜ!」
八田は魅影の尾行が楽しみになったのか伏見も誘った。伏見は舌打ちをし分かりました。と言った。
二人はやったーと両腕を上げた。それを見た伏見は深いため息を吐いた。