kaleidoscope-万華鏡-

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『…ハッ』

目が覚めた。
なんであの夢を見たのか分からない。

『なんで…また、あんな夢なんだ?』

俺は起き上がり時計をみた。

AM.10:00

『げっ…こんなにも寝てたのかよ』

俺は着替えた。
さっきのことをあまり考えないように

『とは思っても何もすることがないな…』

今は15歳で高校に行ったりしているはずだが、俺は高校に行く気が無かった。だから、着替えても何もすることがなかった。

『暇だけど……とりあえず外に出るか……』





−−−
−−−−−
−−−−−−−


『はぁ……どうしようか』

俺は空を見上げた。
すると、ある飛行船を見つけた。
相変わらず、でけぇー飛行船だこと。

トントン…

『ん?』

振り返ると…息を切らしながら笑っている男がいた。

「ねぇ、ちょっと助けてくれないかな?」

『はぁ?どういう意味だよ?』

「それは…「いたぞ!!あいつだ!!」…というわけなんだ…。」

後ろから黒ずくめの男達が走ってきた。
今日は最悪な一日になりそうだ。
俺は溜め息をついた。仕方ない助けるかと思いながら、男の手首を掴んだ。

グイ

「うおっ!」

『ほら、走れ!!捕まりたくないんだろ!!?』

男は俺の行動にキョトンとしていたがすぐに笑顔になった。

「フフッ…ありがとう」

俺と男は人混みにまぎれ黒ずくめの男達を撒いた。…でこいつは何なんだ?見知らぬ人に助けを求めるなんて

「俺は十束多々良。君は?」

俺は少し驚いた。何故、警戒もせず名前を名乗るのか?少し調子が狂う。

『……神崎魅影。』

「魅影かぁ〜よろしく〜」
『いきなり名前呼びかよ』

「いいじゃん、呼び方に順序なんてないんだし。あっ、俺のことは多々良でいいよ。」

多々良はニコッと笑った。少しは警戒心を持ったらどうだと呟いた。

俺は多々良に背を向けた

『じゃ、俺はここで…』

「えー、もう行くの?お礼とかしてあげるのに…」

『いや、別にお礼なんていらないし』

多々良はうーんと悩みだした。そんなに考え込むことか?

多々良はいきなり何かを思いついたようで、笑顔で俺を見てきた。

「じゃあ、友達になった記念にお茶しようよ」

『え、別に「いいじゃん、いいじゃん、そんな固いこと言わずにさ♪」…。』

多々良は俺の腕をつかんで、歩き出した。
正直、帰りたい。

その後、多々良は自分のいるチーム「吠舞羅」の事を話したり、メアドの交換をした。

「俺の仲間に会わせてあげるよ」

『いや、なんで、会わそうとする?本当、アンタ、警戒心あんの?』

「いやー、なんか教えてあげたくなったんだ。魅影ならきっと、仲良くなると思って。…あっ、じゃあ、行くね」

多々良は手を降りながら走っていった。

『……吠舞羅って、赤のクランじゃん』


何か嫌な予感はしたが、まぁいいかと思い家に帰った。


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