kaleidoscope-万華鏡-

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体がビクッと震えたと同時に一斉に驚いた表情でこちらを見た。

「え……神崎、ほんまか?」

俺は口を閉ざし俯いた。俺はストレインでもあるが白銀の王のクランズマンでもある。もし、俺はクランズマンだと言ったら皆の目が変わる。特に美咲が…。美咲は相当尊さんが好きなんだろう。だとしたら俺をまた疑うはずだ。

『……あぁ』

周りはポカーンとした後、えぇえぇ!!!と言った。俺は何か言われるのかと思った。しかし、周りはざわついているだけだった。

「アンナと同じなんやな」

『え?』

「いやな、アンナもストレインでな、赤いビー玉で占いしたり他人の心を見抜く能力を持っとるんや」

『…他人の心をすか』

今はビー玉を持ってはいないがもし持っていたら俺の心の中がばれるのかと思いアンナをチラッと見た。すると横から多々良が顔を覗き込んできた。

「ねぇ、ねぇ、魅影もストレインなんでしょ?どんな能力なの?」

『え……教えんの?アンタらに?』

多々良は首を縦に振った。周りは興味津々で俺を見てくる。俺は頭を掻いた。

『……俺の持っている能力は創造つって、物を出すことが出来る能力なんだ。』

「物いうたら、どんなん出せるんや?」

『無機質の物だったらなんでも……やりましょうか?』

そう言うと、多々良は目を輝かせ頷いた。



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