おおかみこどもの雨と雪 その後

□おおかみこどもの雨と雪 その後
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次の日の朝

昨日私は狼と出会った。
絶滅したはずの狼に。

少女「おばさん。日本に狼っているの?」
おばさん「いきなりどうしたの?小牧ちゃん。とーくの昔に絶滅したわよ。」
少女「うん・・・」
おばさん「外国のだったら、動物園に行けば見られるわよ。行きたい?」
少女「そうじゃない。」
爺さん「山で狼でも見たっていうのか?」
少女「うるさいなぁ」

少女・小牧は自分の祖父が会話に入ってくると、逃げるように部屋を出て行き、庭へとでた。

女性「あら、昨日の・・・」
小牧「どうも・・・」

昨日あった女性と雪がいた。
小牧は会釈をするとすぐにたちさった。

雪「無愛想・・・」
おばさん「あら、花ちゃん。それにあなたはもしかして、雪ちゃん?美人になって〜」
雪「ひさしぶりです。韮崎のおばさん。」
花「沢山キュウリができたので、お裾分けにきました。」
おばさん「あらあら、いつもありがとうねぇ。お父さん!トマトって何処にあるのかしら!?」
爺さん「畑になっとる!!」
おばさん「あら、どうしましょう。ごめんなさいね、後で届けにいくわぁ。」
花「そんな、おかまいなく。」
おばさん「そお?ところで雪ちゃん、今いくつになったの?」
雪「今年で19です。」
おばさん「まぁそれじゃあ、大学生?」
雪「はい。今は夏休みなので里帰り中です。」
おばさん「そうなの?実は今ねぇ、ちょっと夏休みの間だけ姪を預かっていて、今高校生なんだけど仲良くしてあげて貰えないかしら?姉さんが再婚して、あの子複雑になってるの。」
雪「なるほど、韮崎のおじいさんの孫かぁ。納得。」
花「ゆーきぃ」
おばさん「父さんと姉さんね、仲違いして何年もたってたのに、急に預かってくれって、きたのよ。それでお父さんカンカン。でも小牧ちゃん行くあてないし、私が預かる事になったの。」
花「小牧ちゃんっていうんですね。」
おばさん「そうよ。やっぱり血筋で私に似て美人なの。でも昨日、父さんと喧嘩して、家を飛び出したの。帰って来た時にはボロボロでもう大変。ねぇ、雪ちゃん。あの子と仲良くやってくれないかしら?」
雪「私がですか?」
おばさん「ええ。歳も近いし、女の子どうしだし、あの子の心もきっと癒えると思うの。」
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