おおかみこどもの雨と雪 その後
□おおかみこどもの雨と雪 その後
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・・・ 小牧・・・
少女「・・・お母さん・・・」
少女は目覚める。
目の前には古い木でできた天井と、女性が見えた。
女性「よかったぁ、あなたこの家の前にたおれていたのよ。こんなに傷だらけでどうしたの?」
少女「・・・・」
死ぬために山に入った。
なんて言えない。
ましてや、絶滅したはずの狼にあっただなんて信じて貰えるはずがない。
・・・もしかしてあれは夢?
でも、夢だとしたらどこからどこまでが?
少女「狐に化かされた・・・」
女性「へ?」
少女「なんでもないです。」
謎「あはははっ、狐って・・・」
女性「こら雪、笑わない」
ふすまの奥から雪と呼ばれる少女が顔を出した。
雪「笑わないって、明らかに笑かしにきたじゃない」
少女「・・・帰ります。」
女性「もう少しゆっくりしてもいいのよ」
少女「いえ、叔母が心配していると思うので。ありがとうございました。」
少女はそう言うと、家からでていった。
雪「無愛想」
女性「もう、雪が怒らせるから。」
雪「私のせい?でも、母さん。あの子・・・」
女性「山に行っていたみたいだね。枝にひっかかれた傷があったし、肥えた土の匂いがした。」
雪「それだけじゃない。あの子から、雨の匂いがした。」
女性は雪の目をみて、自分の瞳を潤わした。