キングダムハーツ Fantastic Story

□Mild Darkness
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 光は闇を引き寄せる
 闇は光を引き寄せる

 心は心を引き寄せる

☆☆☆☆☆

 ここはどこだ?
 星が見える・・・
 ・・・確か、流れ星をひろって
 それから・・・
 ・・・離れ離れになった。
 
 俺は一体、どうなるんだ・・・?
 消えて、闇に・・・?

 意識がもうろうとする中、誰かがプラネに手を差しのばし、彼の手を掴んだ。

 ・・・誰・・・?

 顔はハッキリとは見えない。だが手には、大きな鍵の形をした物を持っていた。そして、取っ手の部分には鎖がついており、先には太陽の形をした飾りがぶら下がっていていた。

 そして、意識が途切れる。

 星の大海を生身で渡れば、闇に侵されると聞いていた。そのため、キーブレード使いは闇の浸出を防ぐため、鎧を身に付け、異世界との間の大海を航る。
 鎧を身に付けていないプラネは、ずっと星の大海にさ迷い、闇に溺れてしまうはずだった。

 しかし、彼が目覚めた場所は大海ではなかった。
 荒廃した瓦礫の山。鋼色にくすんだ大空。鉄味がする空気。

プラ「ここは・・・異世界!?」

ー確か、コスモと離れて、それから大海に落ちて・・・そうだ!あの人!・・・誰だったんだろう?ー

 プラネは自分の中にあるかすかな記憶をたどった。
 意識がもうろうとしていたときに見た人物が持っていた物、おそらくキーブレードだろう。ということは、キーブレード使い。
 そして、この手を握った感覚。

ーやっぱり・・・夢じゃない・・・。ー

プラネは、他に人がいないかを探しにいくため、その場をたった。
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