○ハンター試験編○

□美女
1ページ/7ページ










目の前には、ずぶ濡れになり全く動かないシオンの姿がそこにあった。




クラピカ「シオン!!」




誰よりも速くシオンに駆け寄り、両膝を地面につけたクラピカ。


うつ伏せになっている身体を仰向けにし、頭を自らの膝に乗せる。




クラピカ「しっかりしろ!」




クラピカは必死に身体を揺すり、問いかけ続けるも全く返事が返ってこない。


すぐさまレオリオが駆け寄りシオンの様子を見るが…………、




レオリオ「息してねぇぞ…………っ!」


キルア「マジかよっ……!」


ゴン 「シオン!!!」






シオン…………っ!


目を覚ましてくれ!


お前がいなくなったら私は…………。


この気持ちをどこに向ければいいのだ……。






いつの間にかクラピカの目には、涙が浮かんでいた。


次第にその涙は、クラピカの頬をつたい、シオンの頬へと流れていく。








まるで彼の心が、涙となって溢れ返ってしまったかのように。







.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ