○ハンター試験編○
□5勝
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ゴン「それにしても…………この部屋も出口がないよ」
レオリオ「また隠し扉かよ」
ゴン達のいる場所は、石の箱に閉じ込められたも同然の部屋だった。
飛影「そこに何かあるぞ」
飛影の声に反応して、4人の視線はある一点に集中した。
近付いてみると立て札に何か書かれているようだ。
クラピカはそこに記された文字を淡々と読み上げていく。
クラピカ「多数決の道
キミ達6人は、ここからゴールまでの道のりを多数決で乗り越えなければならない=v
レオリオ「多数決?」
ゴン 「これって……」
ゴンは立て札の傍に置いてある腕輪≠ノ視線を送った。
キルア「タイマーだな。○と×のボタンが付いてる。
変なの。多数決だ≠チて言ってるくせに6個タイマーがあるぜ」
疑問に思いながらも、それぞれがタイマーを腕につけた。
クラピカ「もしかしてあと1人、誰かが降りてこないと…………」
レオリオ「ここから出られねェーってわけか!」
≪その通り≫
「「「「「!!!」」」」」
突然、スピーカーから声が聞こえてきた。
≪私はリッポー。3次試験の試験管だ≫
≪このタワーにはいくつものルートが用意されており、それぞれにクリア条件が異なっている≫
≪キミ達には多数決の道≠ェ巡ってきたというわけだ≫
≪6人集まらなければ、始めることが出来ない。ちなみに○が3、×が3になった場合は○となる≫
≪互いの協力が絶対必要となる難関コース≫
≪それでは諸君らの健闘を祈る≫
一方的にそう言うと、スピーカーからはもう声が聞こえてくることはなかった。
クラピカ「残り71時間18分≠セ。……待つしかない」
そうして2時間が経過した後、やっとのことで上に残っていた人がゴン達のもとに現れたのは…………。
トンパだった。
レオリオはおっさんかよ≠ニ呟いて呆れた顔をしていた。
6人そろったことで扉が現れ、揉め事があったものの…………。
レオリオ「なんだ? ここは」
ゴン達は道を進んでいくと、中心に闘技場がある部屋に出た。
キルア「見ろよ。あそこ」
その奥には、布を被った6人がいる。
クラピカ「奴らは一体…………」
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