○ハンター試験編○
□5勝
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ストンッ!
シオンは落ちた先に待っていた床に両足をつき、きれいに着地した。
シオン「あれ? 1人?」
シオンはなんと、アイス達6人の誰とも同じ道ではなかったのだ。
シオン「…………にしてもここ、出口がないな……。まさかハズレ?」
なんて呑気なことを考えていると、いきなりある一か所からすごい量の水が出てきた。
それと同時に聞こえてくるスピーカーの音。
≪私の名はリッポー。ここは合流の道≠セ≫
≪このタワーにはいくつものルートが用意されており、それぞれにクリア条件が異なっている≫
≪この水の間≠ヘ、1人で突破してもらうことになる。時間が経つにつれて水量は増えていく≫
≪早くここを脱出しなければ、溺死してリタイアとなる≫
≪それでは君の健闘を祈っている。頑張りたまえ≫
一方的にそう言うと、スピーカーからはもう声が聞こえてくることはなかった。
シオン「それにしても、どうしようかな。…………とりあえず、部屋の中を調べてみるか」
ストッ!
ストッ!
ストッ!
ストッ!
ドサッ!
レオリオ「いてててっ…………。ありゃっ?」
「「「あっ…………」」」
飛影 「……っ!」
部屋の明かりが点くと、そこには男5人の姿があった。
キルアもゴンもただただ笑うしかない。
クラピカ「短い別れだったな」
飛影 「全くだ」
レオリオ「なんだよ……。結局どれを選んでも、同じ部屋に降りるようになってたのかよ」
キルア「そうでもないぜ」
いきなりキルアがレオリオ達の話に入ってきた。
ゴン 「シオンとアイスがいないよ」
レオリオ「!! ホントだな……」
レオリオは周りを見渡して、気が付いたようだ。
クラピカ「大丈夫だろうか。あの2人…………」
飛影 「悪運は強いからな。何とかなるだろう」
飛影はどうやらシオンのことを言っているのだろう。
そのことは、ここにいる全員が分かっていた。
レオリオ「テキトーだな。お前」
キルア「まぁ、オレもシオンのこと、あんまり心配してない。
アイツを見てきて分かったけど、見かけ以上にできるみたいだし。
だけどアイスはな…………」
クラピカ「2人が一緒だといいのだが…………」
ゴン 「2人なら大丈夫だよ!! 絶対に下までおりて来る! オレ、信じてるから!!」
ゴンはそう言うとニカッ!≠チと歯を見せて笑っていた。
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