○ハンター試験編○

□ジャンケン
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我々はレオリオ達と合流した後、みんなしてトラブルに巻き込まれたのもあり、さっさと寝てしまった。


起きてみると、ゴンとキルアも我々と同じように寝ていた。


気が付かない程に熟睡していたのだろう。




飛行船から降りてみるとネテロとアニタが降りてきた。


あの後、一体どうなったのか…………。













アニタ「ネテロ会長が密航のことは特に罪には問わないって…………。

ありがとう、貴方のおかげよ」




そう言ってアニタはゴンに微笑んでいた。




ゴン 「いやぁ〜」


レオリオ「よかったな」




ゴンは真正面から感謝されて少し照れているようだった。


アニタはシオンの方を向くと申し訳なさそうに、




アニタ「ごめんなさい…………。大きな怪我をさせちゃって。大丈夫?」


シオン「ちょっと痛かったけど全然平気だったよ!」


キルア「ホントかよ」




そこへアイスと一緒にいたキルアがアニタに近寄っていく。


キルアが手を広げるとそこにはピアスの片方が乗っかっていた。




キルア「落し物だ」




そう言い切ったか分からない位でアニタがサッ!≠ニ取り上げる。




アニタ「父さんからのプレゼントよ」


キルア「それ、スパイス鉱石の結晶だな」


ゴン 「スパイス鉱石って?」




キルア「生成されたスパイス鉱石には習慣性がある」




クラピカ「一度味わったら病み付きになるとか?」


シオン「依存性が高いんだ。薬物やたばこの類みたいなのかな…………」


レオリオ「スパイスを買うために、すべての資材を投げうった奴もいるそうだぜ」




アニタ「ウソ……ウソよッ! そんなのウソよッ!」


ネテロ「本当のことじゃ」




ネテロが静かにそう呟いた。




キルア「知らなかったのか?」


アニタ「それでも、私には大切なお父さんだったの…………。

私のお父さんは優しい人で、父さんの周りにはいつも笑顔の人がいっぱい…………」




アニタはしゃがみ込んで涙を流していた。























ゴンは1人で佇んでいるキルアの傍にかけていく。




ゴン「アニタさんに言わなかったんだね。キルアが殺してないこと」


キルア「オレの兄弟かお袋だな。どっちにしろゾルディック家の人間の仕事には変わりないよ」


ゴン 「でもそれじゃあ…………」


キルア「良いんだよ。憎まれることには慣れてるから」














シオン「あっ、おーい! キルア〜! ゴン〜!」




シオンがみんなと共にこちらへ駆け寄ってきた。




キルアに緊張が走る。


ゴンがそんな様子を見て、




ゴン 「そんなに心配しなくても大丈夫だって!!」




とキルアの背中を叩いて言っていた。







キルア「…………シオン、ごめん」


シオン「ん? なにが?」




シオンはキルアの言葉を聞いて、キョトンとしていた。




キルア「オレのせいで怪我したようなもんだろ!?」


シオン「だって、私が守りたい≠ニ思ってやったことなんだから、キルアのせいじゃないよ」


飛影 「他にも助ける方法はいくつかあったはずだ。この方法を選んだ貴様が悪い」


シオン「うっ…………」




呆れた顔をしながらシオンに言った飛影。


確かにその通り。


シオンはしかめっ面をしていた。








キルア「なっ…………」




キルアも飛影と同様に、ある意味呆れていた。


というかドン引き状態だ。




クラピカ「良いじゃないか。シオンが気にしていなんだ。気に病む必要はないさ」


キルア「そうか……?」




キルアはまだ納得できないでいたが、これ以上シオンと言い合いをしても終わらないと思ったのか、この話を切り上げた。











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